国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   『間』   チェリー

 話し上手の人がいる。そのことを私なりに考えてみると、饒舌の人は『間』をとることに気がまわらない、『間』の必要を感じていない場合が多い。それに対して、話し上手の人は意識してあるいは無意識のうちに、うまく『間』を取り入れている違いがある。いかなる名言・名文句も同類のものがただすきまもなく積み重ねられるだけでは効果乏しく、文章の力みも、ただそればかりでは弱みに転じてしまうのは苦い教えだ。(要約)コミュニケーションをするうえで、私たちは誰かと話す時に『間』を生かし、相手に伝えたい内容を正確に伝えるべきだ。(是非の主題)
 理由の第一は、『間』を入れることによってもっと相手がその場所や様子を想像することができるからである。最近はあまり本を読んでいないが、私が昔本を読んでいた時、何度も他の人に
「チェリーって、本を読むのがすごく遅いね。」
と言われたことがある。私は長い間、なぜそんなに読むのが遅いのかよく分からなかった。そこで、私はいろいろなことを試してみたことがあった。例えば、不要な箇所は読まないようにしたり、また意味がよく分からなくてもどんどん読んでしまうなど。しかし、私は今回この作文を書いていて、あっこれか!!と、分かったような気がした。まず本の中には、行間というものがある。その行間は多分、話をしている時で言えば、『間』のようなものであると思う。私は行間を読む間に、その本に書いてある出来事や様子を頭の中で想像している。つまり、想像をしている時間が長いから本を読み終わるのが遅いのではないかと考えたのである。だから本の中にも行間があるように、人と話をするときも、『間』が必要ということだ。本では行間を抜かしてしまう人もいるかもしれないが、人をしゃべっている時は違う。『間』があれば、どんな人でも様子や出来事を想像することができると思う。(複数の理由一)(体験実例)
 第二の理由は、『間』入れることによって、相手の意見を聞くことができるからである。例えば、映画やドラマの話などをしていて、他の人の意見を聞かず自分の意見だけを言っていたとしよう。そうすると、相手の意見や気持ちを聞くことができず、自分の意見を押し通すような人間になってしまう。そのようなことをやり続けていると、一方的な見方しかできない人間になってしまう。だから、『間』を入れることによって語論や共感をすることもできるし、一方的に話すよりもずっと楽しくなると私は考える。(複数の理由二)
 確かに自己主張する時には、ちゃんと自分の意見を強くはっきり言わなければならない。しかし、名言で「時間を作る第一の方法は、急ぐことでなく、どこに時間を使うか考えることである」というのがある。だから、『間』を大切にして、人と話す時に楽しく話していきたいと思う。(反対意見への理解)(名言の引用)(是非の主題)
 「チェリー、言っていることが分からないよ〜!!」(笑)(ユ〜モア表現)

   講評   unagi

 <構成><題材>理由その1「想像が期待できる」:読書の際に行間を読むことと、実際でのコミュニケーションを照らし合わせて理由の1つめを書くことができました。読むのが遅いと言われ、色々な読み方を試してみるという体験談が深みを与えています。
 理由その2「相手の意見を聞くことができる」:映画やドラマなどの話をするときのことを例に挙げ、間を入れることによって他者の意見が得られる機会の大切さを説いています。好きなことを話すときには、うっかりやってしまいがちなことを上手く例に取り上げています。

 <表現>まさにぴったりの名言が選べましたね。また、「チェリー、言っていることが・・・。」をユーモアとしています。その明るさで頑張っていきましょう。
 <主題>適切な内容の反対意見です。是非の主題「間を生かすべきだ」:理由と合わせて考えると、「双方にとって間がよい影響をもたらす」という主張が伝わってきます。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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