国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   父が父でなくなっている   ドラゴン

 父が父でなくなっている。父が父の役割を果たしていない。家族を統合し、理念を掲げ、文化を伝え、社会のルールを教えるという父の役割が消えかけている。結果、家族はバラバラになっていわゆる「ホテル家族」となり、善悪の感覚のない人間が成長し、全体的視点のない利己的な人間や無気力な人間が増えている。父でなくなった父の典型が「友だちのような父親」である。彼らは上下の関係を意識的に捨ててしまった。価値観を押しつけることは絶対にしない。子どもの自主性を重んじて決して強制はしない。何をするのも自由放任である。しかしそういう父親の子どもは「自由な意志」を持つようにはなるが、「よい意志」を持つようにはならない。精神力がなく無気力になりがちなので簡単に不登校になったり、逆にわがままになると「いじめ」に走ったりする。父として原則・理念と生活規則を教え、一定の我慢をすることを教えないと、子どもでも犬でも同じようにわがままに育ってしまうのである。父とは子どもに文化を伝える者である。伝えるとはある意味では価値観を押しつけることである。上下の関係があり、権威を持っていて初めてそれができる。しかし対等の関係では、文化を伝えることも、生活規則、社会規範を教えることもできない。「もの分かりのいい父親」は父の役割を果たすことのできなくなった父と言うべきである。
昔気質の頑固で厳しい父親は良い。厳しい強い父親に育てられた子供は、小さい頃から父という壁にぶつかり、はねとばされているので、いざ一人で社会という壁に立ち向かったときも、少しはねとばされたくらいではへこたれない子供に育つのである。
ものわかりのよい友達のような父親にも良さがある。何でも気軽に話すことができ、気軽に相談に乗ってもらえるような父親、子供と同じ目の高さで話をしてくれる父親は子供にとっては理想の父親かもしれない。
確かに頑固な父親にもものわかりのよい父親にもそれぞれ良さがある。しかし、いちばん大切なことは、『他人から尊重されるためには、まず自分で自分を尊重出来なければならない。』という名言もあるように父親が自分自身に自信を持っていることである。

   講評   kira

 ドラゴンくん、こんにちは。父親論は、最近の子どもをめぐる問題でよくとりあげられます。忙しすぎるお父さんが家庭での存在感を失って、その結果子どもの成長に影響が出ているというものです。叱れない親というのは、問題ですね。
 厳しい父親は、誰をイメージしたかな? 自分の体験や見聞から実例を書きましょう。一般論だけでは説得力がなくなります。たとえば「サザエさん」の波平さんのような感じです。
 同様に、友だちのような父親も、体験がほしいなあ。文章からの引用だけでなく、やはり実例。同じくアニメのマスオさんがそのイメージでしょうか。
 自信を持って、「ならぬ事はならぬ」といえるようなお父さんが温かいですね。
 

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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