創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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沈黙の美学 えてぬ
話し上手の人がいます。しかし、その人をおしゃべりとは呼ばないでしょう。そのことを私なりに考えてみますと、饒舌の人は、とかく間をとろことに気が回らなかったり、間を取らずがんがん言葉をとばし、会話にならなくなることも少なくない。旅は道づれといいますが、おしゃべりと一緒にすると疲れるということも少なくない。余韻や余情、ふくみ、それらはすべて間の生かし方に関わってくると思います。ぼくは間の取り方はとても大切なことだと思います。理由は二つあります。
その理由は第一に、
議論するとき自分の意見を主張することしか考えてない人の意見は間が無くかえって効果が無くなり、いい意見のがだい無しになり、少ない意見で間を取った方が理解しやすい、ということをよく体験
しているからです。このような会話になったり議論になったりした発言者やグループは、最終的にしどろもどろになって終わってしまうなんてこともよくあります。心に残っている言葉は大抵の場合、間のある言葉だと思います。例えば、アポロ11号の機長アームストロングさんの名言、「我々の一歩は小さな一歩だが、人類にとっては大きな一歩である」みたいなことを言っていましたがその言葉を間もなしに早口で言っていることを、想像してみると全然心に響かないことが、手に取るよう容易に想像できます。今ある名言も早口なら心に響かず、無かったりするかも知れません。逆に、ゆっくり間も作ってコメントしていれば、歴史に残る言葉や心に残る言葉になっていたかもしれない。という言葉もあったかも知れません。
もう一つの理由は、
、雄弁は銀、沈黙は金という言葉から分かるように、会話を進めるうえで、非常に大切な役割をしているのです。関係ないかもしれないが、冗談を言ってつまらなくて沈黙すると、非常に気まずい。違う意味で反省する。やっぱり関係ないか。(笑)
確かに沈黙にする前に会話の流れを維持するために話をすることも大切かも知れないがやはり、量より質、より深みのある会話、議論をするためには、沈黙も大切である。
それに会話には緩急が大切である。これは野球のピッチングと共通点がある。出口のないトンネルは無いという名言があるように、
やはり急ぎすぎては何事もいけないのである。会話も沈黙や緩急で七色の会話をできてこそしっかりした会話になるのであり、沈黙はやはり大切だ。
講評 jun
久しぶりの作品でしたが、とてもしっかりした意見文が書けました。
アームストロングさんの名言の話はなるほどと思いました。ゆっくり間をとって話していれば歴史に残る名言になったかもしれない言葉もあったかもしれませんね。この発想には脱帽です。
構成も項目もしっかりできています。字数もよくがんばりましたね。
▲文末は常体で統一しましょう。
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