国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

昨日3224 今日725 合計56285
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   日本語の受け止め方   ショウ

日本語は、いままで日本民族によってしか使われたことのない内輪の言語、つまり部族言語だ。日本語と対照的なのが英語である。英語は、外の視点と内の視点が合作で作り上げられためずらしい言語なのだ。私たちの母語である日本語は、いま徐々に外の視点を加味して整理される芽生えが出てきている。外国人が日本語を学ぶ勢いがこのまま五十年、百年とおとろえなければ、日本語も大きく変わると思う。日本は、これからどうやって日本語を刈り込んでいったら、国際普及の日本語になるかということを考えなければならない。
 この前、英会話の授業をやっていて、英語で「この答えはまちがっていますか?」と聞かれた。まちがっていたので「YES」と答えたらみんなに笑われた。日本語の場合は、それであっている。しかし英語の場合は「YES」と答えるイコールあっているという意味になるのだ、ということを後で知った。つまり英語で聞かれて、それを日本語で整理してから答えるとまちがっている場合があるということだ。「日本語は難しい」日本にいたときは思わなかったことが海外に来て、外国語を習っていると分かった。
 お母さんから聞いた話だが、日本語が難しいと思ったのは沢山あったそうだ。ワルシャワ大学の日本学科の生徒は、毎日朝から晩までずっと日本語の勉強を続けているらしい。しかし、それを三年間続けても、分からないことは沢山あるそうだ。それほど日本語は難しいということだ。
日本人にとって、日本語は簡単なものだ。しかし海外に来て、外から目を向けると新たな発見がある。日本人にとっては簡単とも言えるし、難しいともいえる。人それぞれ「日本語」の受け止め方は違うということが分かった。

   講評   siro

 ショウくん、こんにちは。「この答えは間違っていますか?」とは、よい例をあげています。これと同様の例では、「お茶はいりませんか?」などがありますね。英語では、欲しいときは「YES」、欲しくないときは「NO」ですが、日本語の場合は微妙です。でも、その微妙な雰囲気を察するのが日本人は得意なんですね。ですから、こんな紛らわしい言葉が多いのでしょう。外国人が日本語を学ぶ上で、言葉そのものを学ぼうとすると難しいというのは頷けますね。お母さんから聞いた話は、そのことをよく示しています。優秀な学生が日本語を三年間学んでも、「知らないこと」ではなく、「分からないこと」がたくさんあるようですね。
 先週と今週で、日本語の難しさを考えることができました。逆に、日本語はどういうところが簡単なのか、もう少し考えてみるといいですよ。

 ▲二段落目:「日本語は難しい」日本にいたときは思わなかったことが海外に来て、外国語を習っていると分かった。→日本語は難しい。日本にいたときは思わなかったことが海外に来て、外国語を習って初めて分かった。


毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)