低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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間の生かし方 ☆shooting star☆
普段私たちは、「間」の存在感をあまり感じていないが、「間」は、人間の日常生活における、大切な役割を果たしているのだ。例えば、勉強。よく両親が休日などに、「今日は学校がないのだから、一日中勉強してなさい」とよく言うだろう。しかし、誰もが知っているように、二十四時間、休みの時間もなしに勉強ばかりしているわけにはいかない。それどころか、返って頭の中が窮屈になり、学習したことが入らなくなってしまう。よい勉強方法とは、勉強中に頭を休ませ、クールダウンさせることである。私たちは間を生かし、それにふさわしい内容を備えることを心がけたいものだ。
私がそう考える理由は二つある。その一つは、間がないと、その力が発揮できないからだ。幼い頃、私は水泳を習っていた。最初は全く泳げず、ジタバタしているだけの、まるでポイの上の金魚のようだった。(笑)どういうペースで足と手を動かせばいいのか、さっぱりわからなかったのだ。そのため、いつもバシャバシャと水を大量にはねかせては、下にだんだんと沈んでいっていた。しかし、水泳友達や水泳のコーチに、
「足と手は順番に、こうやるんだよ。」
「腕を上げるときは、四十五度ぐらいの角度で、こういう風にね。」
と、見事なお手本を見せてもらっているうちに、少しずつ泳げるようになっていった。だが、息を吸うとき、どうすればいいのか、まだわからずにいて、泳いでいる間、どうしても立って息をしてしまっていたのだ。しかしそれも一週間後には、完璧にコツを理解し、泳いでいる間に息を吸うことができるようになった。そのコツとは、息を吸うときは、泳いでいる間に少し間を入れて、思い切り深く吸い、そしてまた泳ぎ始めることである。このように、水の中を泳ぐときは、ちょっとの間、間を入れて息を吸うということを学習した。
もう一つの理由は、話すときに間をとることで、人の注意を引くことができるからである。例えば、学校の授業のときなど。喋り方の違う先生、T先生とY先生の二人がいたとしよう。T先生は、生徒達に勉強を教えているとき、その子達にこれを伝えたいと思いが先行し、どうしてもたたみかけるようにして教えてしまう。なので、生徒達は教えを十分に聞くことができず、教える気がないのだというように思われ、口を早く動かして教えようとしてしまうT先生は、教え子達の視線をきちんと捕らえることができない。一方、Y先生は、生徒達の視線を十分に捕らえ、その子達もちゃんとY先生の授業を聞いて、勉強を学んでいる。何故かというと、Y先生は話すとき、少し間を入れて話しているからだ。
「ここは、こうして計算して、ここで公式を当てはめ、・・・。」
という風に、話中に句読点を入れる。そのおかげで、生徒達の注意を引くことができ、その子達の頭に教えたことをきちんと入れられるのだ。要するに、相手の注意を引くには、間を入れて話すのが一番いいのである。
確かに、内容の充実を考えることも大切だ。しかし、「時間を作る第一の方法は、急ぐことではなく、どこに時間を使うか考えることである。」という名言があるように、「間」を生かして、それによってさらに内容を強化できることを心がけていくことが必要だ。話の中で間がなければ、その正確な情報も伝わらないし、コミュニケーションが楽しめず、議論が無駄になってしまうのだ。他にも、音楽の演奏やスポーツなど、「間」が重要となるものがたくさんある。私達は、「間」をどういう風に生かすか、あるいはどういう風に使用するかということを考える必要がある。
講評 hoemi
要約に代わる書き出しをしっかり工夫しながら清書できたね。とてもよく仕上がっているよ♪
☆来週は5週目にあたるのでお休みです。6月1週の進級試験は合格めざしてがんばろうね!
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