創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   本当の価値とは   オッサー

 たとえば製作工場を訪ねても、スギやヒノキなどの国産材をひく工場と、輸入材をひく工場とでは、雰囲気がずいぶん違う。国産材は、どこにノコギリの刃をあてるかで木目の出方も変わり、木の価値も商品価値も変わってくるから、木目の出具合を読む職人の経験やカン、コツが工場を支えている。ところが、輸入材は木目も一定のものが多く、しかも大壁工法などの柱のない家の部材になることが多いから、部品をつくる自動化工場のようである。最近では労働力不足に対応して、コンピューター製材が関心を高めているけれど、それも職人の腕を必要としなくなった輸入材専門工場での話にすぎない。国産材の工場はいまも職人の世界である。私は、物の価値を人に伝えようとすることは良いと思う。
第一の理由として、そのものの価値がわかるからである。私は今、広報委員会の役員として活動をしている。先日まで広報通信5月号を発刊した。発刊までにはいろいろな努力があった。インタビューなどの協力者などたくさんの人の協力を受けてできたものである。そして、この努力の結晶を全校に配るのである。このとき、物を作る人が「伝えたい」という気持ちを持ってやっていれば見る人もその価値をわかってくれるからだ。
第二の理由として、そのものの良さがわかるからである。現代社会で必要不可欠になりつつある『100円ショプ』。この店は全ての商品が100円ということである。この店が必要不可欠であるにはいろいろな理由がある。手頃な価格で欲しい商品が買えるなどや、近くにありすぐに行けるなどである。しかし、このような商品は自動化された海外の工場で大量生産されるものである。はたして本当の良さが見つけられるのか、という問題でもある。
たしかに、大量生産で多くの人に持ってもらうことも良いかもしれない。けれども「私たちの人生は、私たちが費やしただけの価値がある」という名言があるように職人がつくしてつくったものはそれなりの価値があるのである。価値のあるものを作ろうという気持ちさえあればものの良さがわかるのである。

   講評   itoyu

添削:100円ショプ→100円ショップ 職人がつくして→職人が手をつくして
講評:「物の価値を人に伝えようとすることは良い」の主題を元に、2つの理由と実例をあげられました。
 第1の理由としては、広報委員の活動で新聞を発行したときの苦労話と、その結果を書くことができました。たくさんの人に楽しんで読んでもらうためには、心をこめて「伝えたいこと」を言葉にしていかなければなりませんね。貴重な経験が元になり、説得力のある実例となりました。
 第2の理由として、100円ショップの商品について述べられました。商品の使い心地や見た目などを具体的に分析して書くと、本当の「物の良さ」とはどういうものなのかをうったえられるでしょう。
 《名言の引用》《是非の主題》
 職人が手間ひまをかけて作った物は、手に取っただけでその物の価値が伝わってきますね。良い物を作り出すには、それ相当の時間を費やさなければならないのですね。
                  

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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