国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

昨日3224 今日478 合計56038
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   会話の『間』   хЯIИх

 話し上手の人がいる。しかし、その人のことをおしゃべりとは呼ばない。饒舌の人は、とかく「間」をとることに気が回らなかったり、「間」の必要を感じていない場合が多いのに対して、話し上手とよばれる人は、意識して、あるいは無意識のうちに、うまく「間」をとり入れている違いがある。適宜、風を吹かせながらの饒舌であれば、聞き逃されることも少なく、風のあいだに相手が連想し想像し思考する余裕を与えておいて、更にたたみかけるのもいい。しかし、風も通さない饒舌は、聞いているほうも苦しくなり、終わったときには、さて何を聴いたのかということにもなりかねない。だから、僕は会話の中に適度に間を入れることは、よいと思う。
 第一の理由としてあげるのが、会話の中に間を設けることのよって、話をしている相手に考える時間ができるということである。相手に考える時間ができるということ、つまりそれは、会話が成立するということである。同じクラスにいる人で、たまにだが話をする人がいる。その人は、誰に対しても間を開けずに喋る。ちなみに、声は無駄といっていいほどでかくて、でもかなり聞き取りにくいという、恐ろしい喋り方だ。いつだったか誰かが、その人の喋り方を聞いて、
「SMG・・・」 と、つぶやいた。
「なに、そのSMGって」 近くの人が聞いてくる。
「一次大戦ではじめて使われた銃器で、日本では短機関銃って呼ばれている銃なんだ…小型で、連射がきいて、威力が強い代わりに射程が短いんだ・・・。アメリカとかの特殊部隊なんかでも使われていてね・・・。要するにサブマシンガンってやつだ。」
「へぇ〜・・・くわしいねぇ」
・・・とまぁ、このように実際にあった会話だが、これが『間』の開けた会話というやつである。会話のキャッチボールが成り立っている。しかし彼は、
連休明けのある日・・・
「おっはよぉお!連休なにしてたぁ〜?おらなぁ、TDLいってきたぜ!いーだろー。あ、TDLって分かる?東京ディズニーランドの略ね。連休に入る前の日の夜に出発して、んで、次の日の朝から一日遊び放題!いやー、ここまで遊んだのも久しぶりだね!はははっ・・・」
・・・とまぁ、要約するとこんな感じ。実際はもっと長い。これは会話ではなくて、一方的な自慢話だろう。このようなことが起こりうるため、間は必要と考える。(しかもこれがまた変な声でしゃべるんだ…しかも物凄く耳障りな声で…)
 第二の理由は、相手にとっても親切という点だ。
 第一の実例でも分かるように、勝手に一人でべらべら喋られても、迷惑なだけだ。不親切だ。何より会話という物が成立しない。このような理由からも、間は大切である。
 確かに、内容自体の充実や、言いたいことをはっきりと細かく言うことも大切である。しかし、「時間を作る第一の方法は、急ぐことではなく、どこに時間を使うか考えることである」というように、主要な部分だけをきちんと伝え、猪突猛進ではなく、「間」を利用して内容を充実することが大切である。そうすれば、様々な人の意見を取り入れ、より良い考えを持つことができるであろう。

   講評   takeko

いい清書になりました!「ま」っていう絵があるとは知らなかった〜〜。朱色の塔↓(違うか)

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)