低学年から学力の基礎を作る
幼長、小1、小2、小3の基礎学力をひとつの講座で学ぶ。
読書の習慣、国語算数の勉強、暗唱の学習、創造発表の練習をオンラインで。


昨日2426 今日470 合計52806
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   いじめについて考える   おくあ

 「いじめは犯罪だと思います。」私が毎月読んでいる雑誌の一面に書いてあった、TOKIOの国分太一さんの言葉です。私はこれを見て、最初は、確かに、いじめは良くないことだけれど、どうして犯罪まで意識するのだろうと思いました。しかしよく考えてみれば、いじめがつらくなって自殺してしまった人が今までに何人もいます。そうしたら、その人をいじめていた人は加害者となります。自殺するという選択肢しかなくなってしまった被害者はどのような気持ちだったか、加害者にはわかっていなかったのだと思います。いじめはなぜ始まったのでしょうか。いじめはなぜ人の命を奪うことにまでエスカレートしてしまったのでしょうか。もし、今いじめをしている人がいたら絶対にやめてほしいです。私は、この世からいじめをなくしたいと思います。そのために、いじめをなくすにはどうしたらよいか、考えてみました。
 まず、周りにいる人たちがどうすればよいかです。学生の、自殺の原因はいじめがつらく、この世を去ってしまうケースが多いのではないでしょうか。なぜ、人がこの世から去らなければならないほどのいじめをしてしまうのでしょうか。前に放送していた、女王の教室というドラマのスペシャルで先生の過去を映したものがありました。その中で、一人のリーダーに支配されていたクラスがあり、クラス全員にいじめられているシーンが何か所もありました。その内容はとてもひどいもので、教科書は落書きされ、読めない状態、給食は鉛筆のカスが入れられて、とても食べられない、一番ひどかったのは、リーダーの財布をいじめられている男の子のランドセルにわざと入れ、リーダーは「先生、僕の財布がなくなりました。誰が犯人なのでしょうか。紙に書いて、多数決で決めましょう。」と知らん顔で言うのです。リーダーに支配されているので、結果は全員いじめられている人の名前を書いていました。この事件で学校が嫌になり、結局不登校になってしまいます。そして、少年は先生に会いたいからという理由で学校に行くといって、橋の上からリーダーに落とされて死んでしまうのです。このシーンは目をそらしてしまうほど見ていてつらいものでした。このクラスには、心の強い人が一人もいなかったからいじめが消えるどころか、どんどんエスカレートしていってしまったのだと思います。このクラス全員、いじめがあることを理解しているのだから、そのうちの誰か一人でも止めようとしなければいじめは無くなりません。「いじめるやつって、自分が弱いから自分より弱い人間が欲しくてやるんだよ。」という田中聖さんの言葉のように、いじめをするということは自分の弱さを他人に見せつけていることと等しいのです。誰かが怖くても、やめようよ!と言える勇気がある人が一人でもいればいじめはすぐになくなると思います。
 次にいじめられている人がどうすればよいかです。いじめをされていることが本当に嫌になって死にたくなったら、人はどうするのでしょうか。これは人によってさまざまな意見があると思いますが、私は、助けてくれる人を必死に探すことが一番大切だと思います。クラスで、学校で誰にも相手にされなくなっても絶対に地球の何億人の中にはその人のことを大切に思ってくれる人が必ずいます。一番頼れるのは、親、それでも頼れなかったら転校してみるなどいろいろな方法があると思います。その頼れる人に助けてもらって絶対に死なないでほしいです。死ぬ勇気があるのなら、いじめる人に対してやめて!という勇気もあるのではないでしょうか。とにかく、同年代の人たちが死んでいくのを何もできないで見ているのはとても悲しいです。
 今を生きるということはいろいろな辛いことや苦しいことがたくさんあると思います。しかし、辛いのは今のうちだけで、いつかは楽しいときが来ると思います。こんな私には何もできないかもしれませんが、生きているということを幸せに思って生きてほしいです。

   講評   inoko

 次回は進級試験です。●の課題で体験実例を考えておきましょう。


毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)