国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   人間と動物   えとわ

 モグラは一日に50匹もミミズを食べ、一日に何も食べないと死んでしまうのに、昔の人は、モグラを捕らえてかごに入れておくと一日で死んでしまうから、「日光に当たると死ぬ」のだと、誤解をしていた。一日に50匹も食べるために、モグラの前足は、シャベルそっくりに、実に巧みに、すばやくトンネルを掘ることができるように遺伝子によって作られた。ところが、人間の手はそうではなく、人間が意図的に、人間の意志によって、手の代わりをするいろいろな目的に対応した多様な道具を作り出した。
 動物はそれぞれ何かしらすぐれた特徴を持っている。例えば、魚は水の中で泳ぐことができる、鳥は空を飛ぶことができる、チーターは速く走ることができる、ライオンは鋭い牙を持っているなどである。
 でも、人間は自分の意思で何かを作りだすことができる。水の中をすいすい泳ぐ魚たちは、えら呼吸を持っている。人間は、水の中にずうっと入って泳ぐことはできないが、もぐることの道具(酸素ボンベ)を発明した。私は、本格的なダイビングの経験はないが、簡単なダイビングの経験はある。空気の入った透明の大きなヘルメットのようなものをかぶって、水の中に入って、魚たちと泳ぐことができるのだ。今までテレビなどの画像でしか見たことのない光景だった。世界が広がった感じがした。さらに、潜水艦は、40mももぐり、自分では見られない場所を見せてくれた。魚たちのように泳ぐことはできないけれど、その場所に行くことはできるのだ。
 人間は、鳥のように空を飛んだり、チーターのように速く走ったりすることはできないが、飛行機や自動車をつくった。人間は、動物の優れたところを見つけては、それを人間にもできないかと考え、道具を作り出してしまうというところが、すばらしく、驚きでもある。
 人間は、賢い頭と器用な手で自分の意図するものを繰り出すことができるのだと思った。
 こうして、パソコンを、指で打って、文字を作り出し、遠い相手に送信することができることも器用な手やパソコンを作った賢い頭の人のおかげだ。

   講評   sugi

 忙しい中、がんばって書き上げて提出してくれたね。長文は理解しやすいし、興味深い内容でしょう。ただ、似た話を考えるのがたいへんだったね。この場合は、動物の持つ特徴を考え、人間と比較していけばいいのだね。
 魚だったら、水の中で呼吸が苦しくなることもなく、自由自在に泳げる。呼吸が苦しいならば、水の中でも楽に呼吸できる道具を作ればよいと人間は考えたのだね。酸素ボンベは、海の中の世界にあこがれた人間が作った、すぐれた道具だ。この例を挙げるとともに、えとわさん自身のダイビングの体験を書き込んだのがよかったよ。
 動物は、得意技を一つずつしか持っていないけれど、人間は道具を作ることによって、どんなことも実現できるね。そこが動物との大きな違いだろうなあ。
 まとめも、いい内容だね。最後の段落には、必ず「わかった」という言葉を入れてまとめてみようね。この長文を読んで考え、自分がどんなことに気づいたのか、どんなことを学んだのか、それを述べてしめくくりましょう。

 自分の意思で → 自分の意志で

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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