国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   裏切りの原因   ビーバー

 生徒が先生の陰口を喚くのは私の学校では当たり前である。私のクラスの担任もかなり周りから言われている。「細かい」が一番多い。授業の始めは「はい机そろえて〜」とか「この列曲がってるよ」とか、私のクラスになると「曲がってたら掃除してもらおうかな」も追加される。これに関して批判が飛んでいたのだ。始めは輝いているというわけではなく、始めからこういう感じだった。活性化も何も、この陰口の嵐は雰囲気の維持のためなのかもしれない。しかし、陰口で何とかなるクラスだと思ってはどうだろうか。自分たちは陰口なしでも平気な人間になるべきではないかと思う。
 その方法は、自分を過信して間違った判断をしないようにすることである。今日本の政党は党議拘束という状態で、つい最近は郵政民営化問題で9人が自民党から外され、ほとんどは刺客と呼ばれる立候補者に対し敗選した。この人達も反逆者として旧自党からの反感がある。逆に、外国へ行くと党議拘束なんてものはない。どの党にいたとしても、違う考えはしていい。対立する意見でもどうぞということである(笑)。そう考えると日本の議会は個人の考え方の自由を認めていない。考えが違うと反逆者として見られるわけである。しかし、自党と違う意見は、諸外国と同じように認めていいのではないか。法なので仕方ないが、こういう制度はよくないと思う。国の原動である政治機関が精神的に弱いことをすると、国民まで同じように弱くなる気がする。
 確かに、集団が活性化するのはいいと思う。しかし問題なのはその方法で、反逆者を作る必要はない。必要があるとすれば、それは私達が心の弱い人間だということになるだろう。「反逆者をつくるのというはいい方向にあがいて進もうとする時の苦し紛れの行動であり、むしろそれ以前につくることが情けない。」という言葉に表されるように、反逆者を作るというのは賢い方法ではない。裏切り者を作らないためには、私達一人一人がそれぞれ精神的に強くなるか、裏切り者を作らずに済むような方法を編み出すかすべきである。そうすれば、1991年の世間を騒がせた事件のようなものはもう起きなくなるに違いない。

   講評   nane

 具体例がわかりやすい。陰口というのは、仲間意識がわくからね(笑)。しかし、陰口だけが仲間の絆のようになると問題。大人の社会でもたぶん似たことはあるだろうけど、陰口で盛り上がる人は結局仕事が暇なのかもしれないね。
 自民党はそれでもまだ、内部に異論を認める力がある気がするよ。国ごと異論を認めないところと比べれば、日本は自由な言論がほぼ無制限に保障されている。自分が回りに流されないということが大事なんだろうね。
 「反逆者をつくるのというはいい方向にあがいて進もうとする時の苦し紛れの行動であり、むしろそれ以前につくることが情けない」は、いいけど、ちょっと長すぎるかなあ。「反逆者とは、……ではなく、むしろ……なのである」ともっと短く。

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