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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   日本語は、今まで(感・清書)   かいち

 フランスは周囲の国々と陸続きになっているため、フランス語には外側からの目が入り、手入れをされている。しかし、日本は島国であるため、日本語には今まで外側の目がなく、手入れのされていない庭木のようだ。この日本語をこれから人工的に整理することは、国際普及の日本語になるかという大事な国家事業であるため、お金をかけて真剣に取り組むべきだ。
 ここで、日本語を雑木林に例えると、日本語を究めたい人は、雑木林を究めたい人となる。その人は当然のごとく、雑木林の中を探ろうとする。しかし、草木がぼうぼうに生えているところにむやみに入れば迷い込んでしまう。それはたとえ雑木林をある程度知っている人であってもだ。そこで筆者は、雑木林を知らない人や、その良さを再確認したいしたい人のために、雑木林の仕組みや特長をひき出せるように整理しようというのだ。そうすればだれでもその中を探り、楽しむことができるからだ。しかし、ここで気をつけなければならないのは、整理をやりすぎてはいけないということだ。それによって雑木林本来の自然性がなくなってしまいかねないからだ。
 また、日本語を自ら学びたい人のために整理するならばよいが、世界共通言語にするためにするならば、それはやめた方がよい。一つ目の理由は、英語と日本語を両立して覚えるのは大変であるということだ。以前に、中国人は英語を習得するのに有利だという話を聞いたことがある。英語と中国語は文法が似ているため、語句の名前さえ覚えればいいからだ。韓国語と日本語も似ている。しかし、英語と日本語はまったく違う。文法、語句、発音などすべてが違う。特に僕が頭を悩ませているのは、前置詞・冠詞だ。In・at・forなど、どこに入れればいいのか未だに整理できない。もし、僕のような苦労を乗り越えて覚えられたとしても、どちらを話せば良いのかわからない。
 二つ目の理由は僕の勝手な想像に過ぎないが、どうしても世界共通言語の発祥国は環境汚染大国と考えてしまうのだ。そもそもなぜ英語は世界共通言語になったのであろうか。それは、イギリス(ここからはアメリカもイギリスの一部とする)で産業革命がおこり、その技術を学ぼうとした各国が英語を習おうとしたためだと思う。アメリカはその後も発展をつづけ、今や世界一の二酸化炭素排出国となってしまった。だから、世界共通言語の発祥国つまりイギリスやアメリカは、環境汚染国という考えができてしまい、日本もそのようになるのはどうしても避けたいと思うのだ。
 理由はともあれ、言語は人と人のコミュニケーションの媒体となるものだから、一つに絞った方がよい。今の時代、英語が世界に広まっているのだから、日本語を世界共通言語にさせたくないし、する必要もないと思う。

   講評   nara

 一つ目の理由に体験実例を加えたことで、読み手の共感を引き出せるようになっているね。部族言語という例では、アイヌの言葉や琉球の言葉などもおもしろい題材になると思うよ。テレビやラジオの普及や、交通の便がよくなったことなどで、昔からの言葉がどんどん消えていると言う。言葉を失わないために、言葉を拾い集め整理分析する活動もなされているとのこと。
 6月1週目は進級テスト。題材探しをしておいてね。

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 以下は、清書前にオンラインで「山のたより」を見ていなかったら、読んでいないかもしれないので、再掲しておくね。(5月4週の欄に入れてあったので)5月の清書は候補とは異なったけれど、手を加えることでいい仕上がりになっている。

★5月の清書候補★
 2週目がいいと思うよ。白神の体験談から自作四字熟語へつなげ、まとめにもっていった流れがいい。1週目はかいち君らしさが出ている作文だと思うけれど、思考の深さをとって2週目を推薦するよ。

★読書について★
 ナルニア読破、達成感があるだろうなぁ。シリーズ最初は手をつけたけれど……という人が多い中、全体を読んだ人にしかわからない世界がきっとあるはずだ。『蹴りたい……』はどんな感想を持っただろう。大人になってから読むと、「ああ、この気持ちはきっと『アレ』だな。」と思うけれど、現役中学生はどう感じるのかな。宮部さんは作品のジャンルの幅が広いね。ミステリーもおもしろいよ。

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