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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   自然への思い   ビーバー

 普通に生活している中では自然のことなど意識しない。しかし、自然に醜いものはない。たいていの人は「言われてみれば確かに…」など、ちょっと意外そうな反応を見せるだろう。私もそうだった。考えてみれば自然にある美しいものは私にとってはどんな名画よりも美しさがピンと来るし、音にも気分の悪くなるものはそうそうない。だいたいの気分の冴えない美は、人間が作り出した結果のものだと思う。このように自然界のものにはそれぞれに美が宿っているのだ。だから私は、人間は自然の美を今一度見直してみるべきなのではないかと思う。
 その第一の方法は、自然に触れ合う機会をより増やしたり、自然を日常生活に生かしたりすることである。私の生活にはあいにく自然らしき自然は見当たらない。強いて言えば趣味の面でそういうことはある。時々自転車で遠出なりした時に寄る公園などがそうだ。だいたいの公園は人工的な植林などでそこまで自然色を感じさせはしないが、十分自然と触れ合った気分になる。公園でも色々な自然が見られるのだ。大きい公園だと雑木林とあまり変わらなく思える。自然のよさを見直すには、そうしたところから始めるのが大切だと思う。
 第二の方法は、社会環境を西洋風の「美=美術」の流れから日本風の「美=自然」の流れにすることである。昔から日本と西洋の自然に対する態度の対比としては次のようなことが言われてきた。「日本では自然に対して対当に共存していくのが主流だが、西洋では自然は克服するものだという考えが主流である。」など。この言葉は日本と西洋の自然に対する意識、発展させれば美の対象への意識の違いを端的にあらわしていると思う。せっかく自然を大切にしているのだから、自然の美をもっと日常生活でも意識すべきだと思った。
 確かに、人間でなければ創造はできなかったであろう美もある。楽器の音や、交響曲など。しかし、自然の中でほとんどの用は足りる。しかし人間は今、そういう自然の美を忘れてしまっている。「『美の原点は創造』ではなく『美の原点は観察』」という言葉に表されるように、自然は敵ではなく、仲間なのである。自然は眺めれば眺めるほど良さが感じられてくる。こう考えると美はもはや人間の手のものではなく、自然と人間が協和することによって初めて輝くものなのだ、ということが分かってくる。私もこれからは、自分の生活の中により多くの自然を取り入れる必要があるようだ。

   講評   nane

 書き出しの状況実例は、自分なりによく消化して考えていることがよくわかる。書ければ、具体的な例を入れていこう。
 第二段落の体験実例は、ビーバー君ならではだね。夏休みなど、テントを積んで遠出をしても面白いかも。大学生になったら、日本列島縦断などもできそうだね。
 ヨーロッパの美術の話は、これも何か具体的な作品を考えておこう。一度考えておくと、ほかにも応用できるからね。
 「「美の原点は創造』ではなく『美の原点は観察』」という言葉に表されるように、」は、いい名言。「という言葉に表されるように」は不要か。
 今日もよく書けたね。合格

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