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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   変わっていく時代   怪盗ピエナ

 近頃、日常生活の中で今までの型にはまらなくなってきたことがよくある。
 その第一の原因として、敗戦で日本文化が変化して社会が自由化したためだ。戦時中は、国民は言動を制限されていた。例えば、「戦争反対」など戦争を批判(?)するようなことを言ったら、〝非国民〟とされて逮捕されていたらしい。なので、国民は自分の思っていること、やりたいことを自由に行動化できずにいた。しかし、戦後日本は〝国民主権〟〝基本的人権の尊重〟〝自由権〟…など様々な国民のための権利ができ、それが男女、地位関係なく全ての国民にこの権利が与えられるようになった。この間地理の先生がこんなことを言っていた。「昔は夏休みの宿題で『〝自分の好きな国〟を調べてこい。』と言ったら、スイスなど生徒が調べてくる国はだいたい決まっていた。けれど最近の高校生にこの宿題を出すと、韓国、アメリカ、中国、オーストラリア…など調べてくるようになり多様化してきた。」このように、好みも多様化してきた。
 第二の原因として、科学技術が急速に発達し、何事に対してもテンポ、時間の流れが速くなった。これも技術で習ったのだが、時間距離がだんだん短くなっているらしい。江戸時代大坂から江戸まで行くのに15日かかったそうだ。しかし新幹線が出来て6時間(?)、今では2時間で大阪から東京まで行けるようになった。このように距離は変わらないが時間に換算すると大阪と東京が近くなっているように思われる。いろいろな交通機関が発達して、今では全国各地にすぐに行けるようになった。
 確かに、自由に行動することは人間にとって当たり前にある権利である。つまり、型にはめ込むということは人間を縛り付けているようである。しかし、社会で暮らしていくには、独り自由な行動をするのではなく、きちんとした型にあった行動をすることが大切だ。これからは現代に会った新しい型を作り出すことが必要である。

   講評   mako

 無駄なくすっきり書けたね。むかしの日本は、何かとかたちを重んじるところがあったみたいですが、今はどちらかというと、かたちばかり言うのは悪いことのように思いがちです。かたちばかり気にしても、中身がなければダメ! という考えがあるからです。
 ここに、少し誤解があるのね。日本がむかしから大事にしてきたかたちというのは、中が空洞の外側だけを指しているのではなかった。むしろ目に見えない中身を尊重するためにこそ、かたちが存在していました。外と中が別物であるという考えは、西洋から来たそうですが、日本では、かたちと中身は分かちがたい一体のものだったのね。
 日本の伝統が見直されるようになってきて、「ああ、そうだった」とあらためて思い直すことが増えてきました。今の時代と、この日本の地にしっくりと合う型は、外から便利なセットになって飛んでくるものでないことだけは確かだと思う。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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