国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   全体の利益   キティ

国際感覚を身につけている人とは、「自分なりの意見をきちんと持っている人」「それを正確に人に伝えられる人」「異文化と正面から向き合おうと心がけている人」などである。今時代は、国際化時代から地球時代へと、移り変わりつつある。これに対応して、国家の枠組みにそった国際感覚だけでなく、地球市民としての意識が要請されるようになってきた。地球市民は、地球上で暮らす全ての人々が人間らしく生きることを互いに保障しあうという理念によって結びつくものである。私は、自国の利益だけでなく全地球的な利益を考えられる人間になりたい。
 そのための方法としては第一に、自分の意見をしっかり持つことである。先日、こんな体験をした。今度行く修学旅行で、クラスで決めた所へ行くという企画があり、どこへ行くかを相談した時のことだ。意見が全然出ず、一人に意見を求めても「何でもいいです」と言って、真剣にクラスのことを考えていない人がいたのだ。それを見て、私は、これからは絶対に自分の意見をしっかり持とうと決めた。
 また、第二の方法としては、広い視野を持つことである。私は部活でハンドボールをやっているが、よくコーチに言われる言葉がある。それは、「もっと視野を広く」ということだ。私はいつも隣のポジションの人にしかパスを出さない癖があり、相手にカットされてしまう。そんな時は、他のポジションの子が空いていることもあるから、周りをよく見なさいという意味で、注意されるのだ。今後は、部活においても、また社会においても、視野を広げていこうと思う。
 確かに、自国の利益を守ることも大事である。しかし、「私たちの幸福が、他の人々の不幸に支えられているのであってはならない。」という名言があるように、自国の利益だけでなく、地球全体の利益を常に考えながら生きていきたい。

   講評   koni


【第一段落】 要約は、完璧。簡潔にまとめることができたね。生き方の主題は、大きくテーマを捉えることができました。 

【第二段落】 一つ目の方法と体験実例を書くことができました。この企画を考えるときも、自分が楽しめる所より、皆が楽しめる所を考えるということが大事だということだね。「どこでもいいです。」「なんでもいいです。」ということが一番困る意見(意見と言えるのかという意見も出そうだけど)というわけだね。

【第三段落】 二つ目の方法と体験実例は、ばっちり。

【第四段落】 反対意見の理解をして、生き方の主題でまとめることができました。

 欲を言えば、二つとも体験実例になっているので、生き方の主題をもう少し身近なところで考えて、「自分の幸せより周りの幸せを考え喜べるような人間になりたい。」とすると、意見と方法と実例がより結びついてまとまりがよくなるかな。最後のまとめで、「確かに、自分の幸せを守ることも大事である。しかし〜(名言の引用)自分の幸せより周りの幸せを考え喜べるような人間になりたい。そういう人間が集まれば、自然と地球全体の利益を考えられるようになると思う。」と付け加えると、より大きく考えてまとめることができるね。

 この生き方の主題を使う場合は、どちらかの実例を社会的なこと地球全体のことで書くといいよ。「京都メカニズム」「捕鯨問題」「核実験」などが使えそう。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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