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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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    見テ知りソ知リテナ見ソ(感)   ベッキー

見テ知りソ知リテナ見ソと言う意味はたぶん、まず見ること、それに触れること、そしてそこから得る直感を大事にすること、それが大切なのだ、と言っているのだと思う。実際にものを見たり接したりするときには、これまでの知識をいったん横へ置いておき、そして裸の心で自然にまた感心そのものと接し、そこからうけた直感を大切にし、そのあとであらためて、横においていた知識を再び引き戻して、それと照らし合わせる、こんなことができれば素晴らしいことだと思う。
 私は、できれば自分で思ったことははっきりと言った方がいいと思う。理由は二つある。一つ目は、はっきり言わないとすっきりしないからだ。二つ目は、はっきり言うと、すっきりするしお互いに気持ちも分かり合えるからだ。この長文の初めに、詩のようなものが書いてあったけれど、これを書いた柳宗悦さんは、まず見て、知って、そこから得るものを大切にすること。それが大事だと思って書いたのだと思う。人々の中でも、気が合わないときがたくさんある。もし、みんなが
「この料理おいしいな。」
と言って食べていて、でも、私にとってはあまりおいしくないなと思ったとき、もし私だったら、
「うーん。微妙かなぁ。」
と言っていただろう。こういう時は、あまり正直には言いにくい。でも、正直に言わないとすっきりはしない。だからといって、正直に言うのもあまりできない。
 確かに、はっきりと言わなくても絶対に必要と言うわけではないからいいけれど、でもやっぱすっきりしない。(笑)それに、あとあとになって後悔するかもしれない。自分の意見をきちんと言うということは、大切なことなのだなと分かった。

   講評   nara

 長文の大切な部分を紹介しておくと、話を展開しやすいね。書き出しに長文を紹介する場合、
 1)長文の言葉・表現をそのまま用いて、引用だということを明らかにする。
 → 「   」と○○氏は『  』という作品で述べている。私も……だと思う。
 2)長文の言葉を、ベッキーちゃんの言葉に置き換えて、ベッキーちゃんの表現でまとめる。
さて、この作文の第一段落はどちらかな?
 人から聞いたことや本で読んだことが頭に入っていると、どうしても、自分の感じることがその知識に引きずられやすい。「感じたこと」が本当に自分の本心からのものなのか、わからなくなることもありそうだ。まっさらな状態で「感じる」というのは、知識を得た後では難しい。知識は後からいくらでも得られるのだから、まずは自分の感覚を大切にしなくてはならないのだね。
 今回、「自分の意見をはっきりと言う」という是非の主題になっているね。長文は「自分の感覚を大切にする」という話だったから、そこともう少し絡めてもいいと思うよ。
 → 自分の直感や感覚を大事にして、それを明らかにすることは大切だ。
こんなふうにしてもよさそう。
 複数の理由は、それぞれに具体例が加わるといいな。おいしくないと思ったものなのに、それを口に出せないのは気持ちがすっきりしないね。(第一理由の具体例)自分がおいしくないと思ったことを口に出したことで、他の人もどう思ったかそれぞれ言ったとしよう。お互いの好みがわかって、これからの参考になるかもね。(第二理由の具体例)
 「自分の意見をはっきり言う」というのは、「自分の感覚を大切にする」ための、一つの方法と考えるとおもしろいな。みんなから「え〜!?」と言われても、私はこう思うとはっきり言うことで、自分の感覚を自分で守るという感じかな。他の人と無理に合わせる必要もないし、他の人の「私はこう!」も尊重していければいいよね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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