創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   楽しく深く   хЯIИх

 人間の生涯は、物事を学びつづける果てしない旅である。他の動物にも物を学ぶという優れた能力を持った動物もいるが、生涯の早い時期に学ぶことをやめてしまっているように思われる。人間が生涯にわたって学びつづけていくには、エネルギーとなる何かが必要である。学ぶことによってうまれた楽しみや喜びが、そのエネルギーなのである。人間が味わう充足感や感動の大半は、ものをまなぶことによってうまれるのではないだろうか。だから、学ぶことは、楽しいと思うべきだ。
 その第一の理由として挙げるのが、身に入りやすいということである。
 自分が好きでないようなものを学ぶ時に楽しいとは思いにくい。例えば、社会の授業が嫌いで嫌いで仕方がないような人がいたとする。地名や、人物名を聞いただけで気が滅入ってしまうような人だ。(「徳川家や・・・」「うぁぁぁぁ」 「カルデラ・・・」「い、いわないでくれぇ」)流石にここまでいくといき過ぎなような気がしないでもないが、仮にここまで嫌いだったとしてどうやって楽しいと思えというのだろう。無理強いされてする勉強ほど苦しいものはない。嫌々やっても身に付くはずもない。しかし逆にいえば、自分が好きで好きでたまらないようなもの、それが例えば歴史だったら、楽しいと感じながら学ぶことができる。
 僕は生物が好きだ。その中で特に進化の類が。その始まりは恐竜だった。
 友達などを見ていると、たいていは恐竜止まりだ。つまり、ジュラ紀や白亜紀ごろに出現した生物にしか興味を持たない。しかしこれらの時代の生き物に興味を持った僕は、
「どうしてこんなに大きな生き物が生まれたのかなぁ。」
と思って調べた。そこから三葉虫やポトリオレピス、肺魚、イクチオステガ、ゴジラサウルスなどなど。少しマイナー過ぎると今では思うが、その当時はそんなのお構い無しに調べていった。たまに放送されるNHKの、その類のものは必ずといっていいほど見ていたため、気がつけば恐ろしいほど詳しくなっていた。
 これらのことが楽しかったから、ここまで詳しくなることができたのだと思う。やはり、楽しいものは、頭に入る。
 二つ目の理由としてあげるのが、学んだことは役に立つからだ。
 例えば、一つ目の理由として挙げた古代生物の知識だが、これは生きていく上で絶対に必要な知識ではない。むしろ知らない人の方が多い位だろう。だが、これらの知識は自分を高めていくことができる。
「これはこうでこうなのか、ああなるほど。それでは、これはなぜこうなのだろうか。」
これを調べる。すると、さらに深まった知識が身につく。自分を高めることができる。
 確かに、遊ぶことも大切だ。しかし、辞書のような人間になることではなく辞書をうまく使えるような人間になることが勉強の目的であるという名言のように、自分が楽しいと思えることで、自分を高めていくべきだ。

   講評   takeko

とてもよく書けました!課題かきこみ、字数ともにしっかりできているし、内容もхЯIИхくんならではの文体!でおもしろく充実して書けましたね。「要約」(うまい)のあと「是非の主題」「学ぶことは楽しいと思うべきだ」「理由一」「楽しいと身に入りやすい」これはほんとうにそうですね。このことに気がついているかいないかで、毎日の楽しみもずいぶんちがうと思います。「体験実例」もよくわかります。詳しく知れば知るほどおもしろいですよね。そしてものごとって、調べようと思ったら底がないくらい深いのですよね。すぐ終わってしまうと楽しみもないし。「理由ニ」「学んだことは役にたつ」そのあとの文がいい。「生きていく上で絶対に必要な知識ではない」ことこそ、その人を深くするのではないでしょうか。必要な知識ばかりということは、機械にまかせておけばよいでしょう。滅びかけたことばの研究、消えかけた遊びの文化の研究、みなそれがあるからこそ、人間のゆたかさ、自然のすばらしさを自分の中に共有することができるのですよね。「反対意見の理解」「名言」「最後のまとめの是非の主題」もみなよくできました。


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