国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   自分の見方   хЯIИх

ものごとを判断したり、それを味わったりするときには、その予備知識や固定観念がかえって邪魔になることがある。実際にものを見たり接したりするときには、これまでの知識をいったん横へ置いておき、そして裸の心で自然にまた無心にそのものと接し、そこからうけた直感を大事にする。そのあとであらためて、横においていた知識をふたたび引きもどして、それと照らし合わせることができればすばらしいことである。たとえ、百万人の人が正反対のことを言ったとしても、自分が感じたことは絶対であるが、安易にそれに寄りかかってしまうと人間は単なる独断と偏見におちいってしまう。自分の感性を信じつつ、なお一般的な知識や、他の人びとの声に耳をかたむける余裕、このきわどいバランスの上に私たちの感受性というものは成り立たねばならない。知識にとらわれずに、物事をありのままに見ることは大切である。
第一の理由として、先入観があると物事の真の姿を見ることができないからである。こういう絵がある。とある見方をすればそれは向こうを向いた若い女の人に見える。しかし、また別の見方をすると、今度はそれが、毛皮のコートにあごをうずめた老婆になるのである。
もしこの絵を初めて見る人がいたとして、「この絵は、老婆の絵です」と説明したとする。するとその人はもう、その絵が老婆としか目に映らなくなってしまう。老婆という先入観である。しかし、何の先入観もなしにこの絵を見ると、この絵に二つの絵を見出すことができるのだ。片方だけというのは、あくまで真の姿の半分であって、二つに揃ってこそこの絵は真の姿になるのだ。
 また第二の理由は、知識に頼らずに自らの目で見た方が自分が成長するからだ。
 以前理科の授業で、塩酸と水酸化ナトリウムを混ぜると中和されて中性になるということを習った。しかしそれだけでは分からないという事で、次の日に実験をした。
 すると分かった。先生がさらに、化学式の説明もいてくれた。さらに分かった。実際の経験によって学んだのである。
 たしかに、理科の実験での化学式の説明のように知識無しに学ぶことはできない。しかし、行動するためには多くことに無知でなければならないという名言がある様に、知識にとらわれない自分の見方を持つことは大切だ。

   講評   takeko

2週分続けて提出できましたね!こちらの内容も大人っぽくていいですよ!「要約」のあと「是非の主題」、「理由一」、「片方だけというのは、あくまで真の姿の半分であって、二つに揃ってこそこの絵は真の姿になるのだ。」この例として、二面性のある絵のことがあげられたのが、意見、例ともに高度でとてもいいです。この絵は私も知っています。よく思いつきましたね。「理由ニ」「体験実例」「実際の経験によって学んだのである」これもいですね!そのあとの、「反対意見の理解」によくつながっています。たとえば旅などでも、体験したことをあとで本など読むほうが理解しやすいですね。私は映画や舞台によく行くのですが、事前にメイキングなど見ることはしないんです。(録画しておきますが)で、あとで解説やメイキングを見る。そうすると、おもしろいんですよね。名言、まとめもよくできました。



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