創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   調和   れもん

 ゴッホが友人に「自画像の耳がおかしい」と言われ、本物の自分の耳を切ってしまったことは、有名な話である。この話に象徴されるように、人間が自らの求める美を完成させるためには、その過程において、何らかの代償を払わなくてはいけない。つまり、人為的な美には限界があるのだ。私たちは自然がもともと持つ美というものに、もっと目を向けていくべきである。(書き出し)(当為)
その第一の方法としては、自然と触れ合う機会を積極的にもつことだ。自然は机上で学ぶことができないものだ。「自然」というと、大規模な森林や川などをイメージしてしまうが、すぐ傍らに自然は存在している。窓からみえる空や道端に咲いている花など、自ら積極的に自然を身近に感じることで、触れあうことができるのだ。(複数の方法Ⅰ)
 第二の方法としては、美に順位をつけるような美術教育や美意識を考え直すことである。私は幼稚園の頃、小学校受験のために塾に通っていた。その塾で、「うさぎの絵を描いてください」といわれ、張り切って得意のピンクのウサギを描いていたところ、「よく考えてから描きなさい。ピンクのウサギなんていないでしょ」と注意されてしまった。勿論、そんなに素直でなかった私は、それ以降もピンクのウサギを描き続けたが(笑)少なからずショックを受けた。美は、競争社会ではうまれないものだ。(複数の方法Ⅱ)(ユーモア)(体験)
 確かに、美を追求する芸術家の業績も価値あるものである。しかし、美とは調和である。様々な欲望が渦巻く人間社会とは程遠いものだ。でも、だからこそ人は美を求めるのかもしれない。美は、創造するものではなく、存在するものなのだ。「自然の中にこそ神がある」と信じた日本人のように、私たちはもっと自然の調和、美しさに目を向けるべきだと思う。(当為の主題)(自作名言)(反対意見)

   講評   nane

 セーフ!!_(゜▽゜*)_))((_(*゜▽゜)_セーフ!!
 よかったね。(笑)
 ゴッホの耳から人為的な美の問題を書き出したところは、難しそう。「人為的な美に限界がある」という例をもとに、「自然の美のよさ」の意見を書くと、意見の焦点が絞りにくくなる。実例も「自然の美のよさ」で書いていくと最後まで意見を一貫させやすい。
 自然と触れ合う機会では、何か面白い実例が書けそう。
 ピンクのうさぎの例は、れもんちゃんらしい(笑)。昔から、発想がユニークだったんだね。
 「美は、創造するものではなく、存在するものなのだ」は、いい名言。結びの数行の決め方はやはりうまい。実力あり。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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