国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   今の「価値」   ビーバー

 最近諸外国から輸入した農業作物が問題になり、国産の作物の需要が増えだした。確かに日本の農作物は安全だ。中国みたいに農薬を乱用しているわけでもなく、農作物ではないがアメリカ産の牛肉が狂牛病になった牛のものだったとか、そういうことがない。たとえば野菜の有機栽培。確かに値段は少々高いが、農薬を使っていないため安全である。現代人に「有機栽培の野菜と農薬で虫を駆除した野菜、有機栽培の野菜は値段が高い。どちらを選ぶか。」と聞いたらおそらく値段が高いことを踏まえた上で「有機栽培」との答えが返ってくるだろう。今このように、工業社会から知価社会に変わりつつある。そろそろ工業社会の視点から知価社会の視点に変わっていくべきだと思う。
 そうするための第一の方法は、日ごろ自分が使っているものを安いものではなく、自分が気に入ったものにすることである。私が使っている腕時計はやはり自分が気に入ったものを使っている。安ければ良い、時間がわかればいいとか、そういう「工業社会的」な理由で選んだわけではなく、シンプルで感じがいい、ほかの機能はいらないという観点から選んだものである。だから、あえて電波時計にもしていないし、せいぜい変わっているところといえば、太陽光に当てれば充電できるということくらいである。自分が日ごろ使うものに関しては、値段の高低に影響されずに自分が気に入ったものを使っても良いと思う。言ってしまえば、気に入ったものを毎日使うと気持ちの上では落ち着くので、自分が気に入ったものを使うべきだと思う。(体験)
 その第二の方法は、社会でも学力や記憶力で人を選ばず、感性や体力や発想の柔軟性など、一般的なテストでは分からない力も重要視することである。学校の先生から聞いた話だが、ドイツでは大学教授と天才的な芸術家とは世間での評価が同じだそうである。国から認められた芸術家にはかなり上のほうの地位があるらしい。それに比べ日本では、ひどい場合は画家の描いた絵が詐欺に使われるようである。名誉的な地位も何も、犯罪に使われるようではまだまだである。日本は就職の際にペーパーテスト以外の部分も評価するが、その後の将来も、ドイツに見習って別の能力もより重視するべきだと思う。
 確かに学力も必要だと思うし、工業社会が人類の発展の過程上になければ「知価社会」などという発想は生まれてこなかったであろう。しかし、「今必要とされているのは、数字の価値ではなく、右脳的なイメージの価値なのである。」という言葉に表されるように、もう価値を数字で表さなくなる時代は近い。人間が主観的な価値を見るほうに動いてきたのだから、社会も主観的な価値のあるものを生産する方に移行していくべきである。私は今まで比較的安価なものに目が向いていたが、これからは自分にとって価値のあるものを選んでいきたいと思う。

   講評   nane

 工業化社会と知価社会の違いをわかりやすく書いた。今の世の中は、量よりも質、質と言っても自分の気に入ったものというような質が重要になっているからね。
△中国みたいに→中国のように(の方がいいかなあ)
 腕時計の話はいい例。確か、今の時代には珍しくアナログ式の表示だったよね。こういうこだわりを多くの人が持つことによって文化は豊かになってくる。また、人によってこだわる分野とこだわらない分野が微妙にずれるところも面白い。
 ドイツの職人の地位の話はいい例。日本でも、やがてこのようになるだろうね。今は、みんな普通に勉強して普通にいい学校に入ることが目的になりすぎている。
 反対理解もよく書けた。名言は、主題とは違ったところで書いていこう。
 森リンの高得点は、納得。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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