低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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自分の感性を信じて なるなる
我々は「知る」ということをとても大切なこととして考えている。しかし、ものごとを判断したり、それを味わったりするときには、その予備知識や固定観念がかえって邪魔になってしまう。知識にがんじがらめにされてしまうと自由で柔軟な感覚を失ってしまう。つまり、知識にとらわれずにものごとをありのままに見ることは大切だ。
第一の理由は、「先入観があると物事を確かめることができないから」である。私は自分の親しい友達から「あの映画はおもしろいよ」と言われると、確かめずに自然におもしろいと思い込んでしまう。知らないものごとをいろいろ説明されると、想像はふくらむが、そこに自分の考えはないのだ。
第二の理由に、「知識だけに頼らず、自分の目で確かめたほうが、学ぶから」である。例えば、絵画展に行ってその絵のよいところを解説をあらかじめ読んでしっていると、その知識を確認するような鑑賞の仕方になってしまい、新たな自分の考えや見方は出来なくなりがちである。
知識にとらわれなければ、自分だけの考え方や見方ができる。確かに、知識があったほうが、効率よくものごとを見ることができるかもしれない。しかし、「行動するためには多くのことに無知でなければならない」という名言があるように、何事にも知識にとらわれない自分なりの見方でものごとをありのままにみていくべきである。また、自分の感性を信じて保ちつつ、知識や他人の意見にも耳を傾けられれば、最高である。
講評 tama
知識や先入観によって自由な発想が妨げられ、ものごとをありのままに見ることができなくなる場合がある、ということについて考えを述べることができました。芸術に対する知識だけでなく、人に対しても先入観で決め付けてしまっては、その人の本当の姿を見ることができなくなってしまいます。人の意見や予備知識に惑わされず、自分の目で確かめることが大切だということですね。
【複数の理由】 映画などは、前評判によって、見る前から先入観にとらわれることがかなり多いと思われます。その作品の良し悪しを決めるのは自分自身ですから、本当は実際に見てから判断するべきですよね。
絵画展で大切なことは、「知識の確認」ではなく、自分の目で作品を味わうことですね。2つの理由と実例が、とてもわかりやすくまとまっています。
【反対意見への理解】 知識の必要性という反対意見にも触れつつ、うまくまとめることができました。題名のつけかたも上手です。
※ 段落ごとの字下げを忘れないようにしましょう。(^^)/
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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