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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   発想と論理   くろーばー

 科学における発想と論理の話で思い出すのはハバチの研究のことだ。ハバチは、昆虫の実験で普通常識的に用いられる摂氏二十五度では全てが死に、十六度の区でも全滅が一日延びただけだった。三年目の出発の時、ふとある発想がひらめいた。それは『高温・低温と気温が振れていなくては生きられないのではないか』と言うことだった。見事に予想は的中し、いざ学会で発表する段になると『思いつきで・・・』等とは言えなかった為、データに基づいた論理的推理を展開する形となったのだった。
 意見Aとしては、理屈に縛られない直感はすばらしい。(直感だけで生きるのも運試しの様で案外楽しい?笑)なぜなら、その時パッとひらめいたその考えこそが世紀を揺るがす大発明へと繋がった例も珍しくないからだ。私が思うに、第一科学という物が出来上がる以前から公式やデータに基づくやり方など存在していなかったはずだ。始めは『たまたま』や『偶然』が重なり合って科学的というよりもより人間的な発明から始まったわけなのだから、原点に返ってみれば結局はただの思いつきでしかなかったのである。
 意見Bとしては、その一方で科学的な思考も必要だ。なぜなら、当たり前のことだが閃きばかりに頼って実際的なデータを全く無視していては遠回りになったり、基本中の基本かもしれないからだ。基本なくして応用はありえない。即ちその基礎の部分がしっかりとしている根本的なデータに基づく事が、科学上のルールでありしきたりであり、説明する上で重要なことなのだ。数学の証明というのも(私はまだ習っていないが)、公式に当てはめたりすることで解けたり、そしてAはBなのでCである、と言う最も論理的な結論に行き着くことが出来るのだと思う。あまりにも現実離れした発想(それって・・・人の骨を全部抜いてみる実験とか?笑)や方法などを試したとしてもそれが適用されたり実現化されたりすることの可能な確率はあまり高くは無いと言える。
 確かに直感で突き進むことも論理的な思考で判断することも、どちらも大切だし、日常生活で欠かすことのできない重要なものだと思う。だがしかし!一番大事なのは『明日の朝が仕事を完成させて持って来てくれるわけではない』という名言がある。このように自分から熱意を持って取り組み、ただ任せるだけで後は成すがまま、というような事態にすることの無いよう精一杯努力することだと思う≪総合化≫。私はこれから、時には思いつきで、時には冷静で適切な論理で、物事を進めていきたい。

   講評   kirara

 歴史に残るような発見をした多くの科学者の頭の中を、のぞいてみたい気がします。結論にいたるまでの過程は、どんなふうになっているのでしょうね。
 <<こうせい>>直感と科学的思考。人間の脳にはどちらも存在しているのでしょう。私はどちらかというと直感派(? )ですが・・・。
 <<だいざい>>それぞれの意見に合わせた実例があげられましたね。小4の長文に、偶然ランプオイルをこぼしたことからドライクリーニングの手法が生まれたというものがあります。意見Aのところで使えそうです。(他の学年の長文も、ひまな時に読んでみると役に立つかも。)
 <<ひょうげん>><<しゅだい>>どちらの考え方も、ただ待っているだけでは何も始まらないということがよくわかります。非常にうまい「総合化」になりました。

 

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