国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

昨日2566 今日2838 合計5404
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   人間の質   あにせ

 時代は今まで様々に変化してきた。狩猟中心の縄文時代から現代まで、その時代の中で要求されるものも様々である。そして情報化社会から今、それぞれの個性を重視した社会に変化してきている。これまではたくさんの知識を求められていた。大量の情報が行き交う社会について行くには自分自身も多くの情報を頭に入れておくことが必要だった。どこへ行っても知識を求められる時代である。それに変わり近頃求められるものとは「センス」だという。値段や量ではなく「質」だ。人の考えもそちらのほうに向かれ始めている。私はそのような考えをもっと広めていくべきだと思う。
 そのための方法として第一に、個人個人にあったもの、好きなものを選択することだ。例えば職業選択である。本当に好きで、自分にあっていると思える職業に就くことが望ましいだろう。私は将来保育士になりたい。昔からなりたいと思っていたが、高校生になって学校で進路について話をされ真剣に考えた時、私は心から保育士になりたいと思った。子供が大好きだし、この職業に就けば毎日楽しいだろうと思ったからだ。このような目標ができてから、それに向けて大学についての目標もできた。何よりも必死になれることがいい点ではないだろうか。
 まだ第二の方法に、社会がより一人一人の質やセンスを受け入れることだ。今、大学受験でAO入試を取っている大学が増えて来ている。AO入試は成績重視ではなく、人物重視だ。各大学、学部に応じてそれぞれが求めている条件に当てはまっているのか、また自身が目的意識を持っているのかを小論文や面接によって見る。この試験方法はとても画期的なものではないだろうか。本当にやる気がある、目標があるという熱い思いを見てくれるのだ。正に、新しい価値観を取り入れた方法である。このような人間としての質を見て決めることは、今の社会で必要としているものなのではないか。
 確かに、知識はいつどんな時でも必要であって新価値観の土台となっているものだ。しかしその人「らしい」という人間一人一人の個性を大事にするべきだと思う。あの人にはなくてこの人にはあるというものはたくさんあるはずだ。自分らしくとはあったものを選択することである。情報化社会の中にあっても数字では表せない大事なものを忘れてはいけない。これからの日本社会は個人の質に目を向けるべきだと思う。

   講評   nane

 結びの一段落は印象的。
 あにせさんの普段考えていることにぴったりだったから、文章もリズミカルになったのだろうね。
 受験でも職業でも、自分が心から楽しめるものが大事。今の高1の段階でそういうものがあるのはうらやましい。
 もちろん、具体的な目標は将来もどんどん変わる。大学で勉強をしているうちに、たぶん新しい自分の可能性もまた見えてくると思う。
 でも、そのつど、そこで自分らしく生きることを選択していくといいね。
 がんばろう。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)