低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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不要な予備知識 山大
見てから知る。知ってからは見ない。それは、予備知識や固定観念の問題。それらがかえって邪魔になることがあるからだ。例えば人格。本当は良い人なのに、他人から「あの人は悪い人」と聞いてしまうと、好感度はぐっと下がり、悪いイメージを持ってしまう。予備知識や固定観念はゴミのように邪魔だと思う。
そう思う第一の理由は、その知識を持ってしまうと、行うことが大きく限定されてしまうからだ。先程述べた人格でも、本当は厳格な人ではないのに、「厳格な人」と他人に言われると、行動出来る範囲が一気に狭くなり、おそるおそる行動しなければならなくなる。すると、こちら側は楽しくなくなり、非常につまらなくなる。これが、第一の理由である。
そう思う第二の理由は、無心で本当の知識を養うという楽しみがなくなってしまうからだ。僕にもその例がある。勉強のことだ。僕は、春休みに、中学勉強の先取りをやっていた。そして、英語、数学、理科はある程度の知識を持っていた。実際、授業で先取りした部分と同じ部分を習った。正直楽だったが、楽しくないことに気付いた。つまり、楽イコール楽しいではないのだ。物事は、無心で学ぶのが楽しいというのが第二の理由である。
だが、反対に予備知識を養ってから行動する方が楽だから適していると考える人もいるかもしれない。確かに、その方が楽だ。しかし、学問や生活は楽しむものである。『行動するには多くのことが無知でならなければならない』という名言があるように、普通は無知の状態で学んだ方が楽しいと思う。逆に言えば、予備知識などいらないと思う。
講評 nara
学ぶことと楽しさの関係は、以前に取り組んだ課題を応用したものだね。一作一作が、次の作文の土台となっていることがよくわかるよ。今月は、複数の理由の内容がぐっと深まった。7月以降もこの調子で進めていこう。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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