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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   感じる!!   アフロ軍曹

コオロギの鳴き声が『リーリー』と聞こえるのは人間だけでコオロギが自分の鳴き声が『リーリー』と聞こえるかは分からない。また、同じ人間でもヨーロッパ人にはあの美しいコオロギの声は「雑音」にしか聞こえないのだ。現実の見え方やそれに対する感じ方を、知識や習慣は変えてしまう。だから人それぞれ感じ方や物の見方は違う。しかし、それはまちがっている、というわけではない。
私は、この話を読んで人によってものの感じ方などが違うことは当たり前だけれどもちょっと面白いことだなと思った。
父と妹の嫌いな食べ物はタコとイカとエビとキノコだ。しかしその反面私と母はそれらのものが大好物だ。お刺身とかを買ってきて、タコやエビやイカがあると私と母は真っ先にそこにはしを近づけるが、父と妹はその様子を<<表現・たとえ>>まるで私たちが変な虫を食べているみたいな目つきで見ているだけだ。バイキングレストランに行って父はきのこの入った料理を頼んでしまったことがある。
「お父さん、ちゃんときのこ食べられるかな?」
私はお母さんにこっそり言った。それからしばらく様子を見ると、私はまた料理に夢中になった。しかし、数分後。なんと父は母のお皿にきのこをのせ始めたのだ。私はなぜキノコやタコやイカの美味しさがお父さんと妹には分からないのか、不思議に思う。
私の母はという人のCDを家事のときなどにかけて聞いている。しかし、私はその『sade』という人のCDはなんとなく嫌いだ。夜に私は自分の好きなCDをかけようとするときがある。
「アー、今日も疲れたな。さてと、リラックス、リラックス。」
私はラジカセの電源を入れて、再生ボタンを押した。そしてソファーに座ろうとした。すると、私の好きな音楽ではなく、トランペットの音が私の耳に流れた。母が家事が終わって、CDを変えるのを忘れたのだ。
「もう、めんどくさいな。」
私は<<表現・たとえ>>まるで錘のようなまぶたを必死で開けながら、CDを変えた。やっと私の好きな音楽がかかったので、<<表現・ダジャレ表現>>ソファーで“ソーファー”と居眠りをした。私は物の感じ方が人によって違うのは面白いことでもあるのでいいのだが、こういうことは辞めて欲しいと思う。
人によってものの感じ方は違う。母は中学二年生のころ、同じ塾の小学五年生ぐらいの男の子に『アンドレ、アンドレ』といわれていたそうだ。母は背が高いから『ベルサイユのバラ』のアンドレといわれたのかと思い、嬉しかったのだ。しかし、父と結婚したときアンドレとは『アンドレ・ザ・ジャイアント』というそのころ流行っていたプロレスラーの名前だったことを聞いて母はちょっとショックだったらしい。同じ『アンドレ』でも、母の思っていた人物と男の子が思っていた人物と違うように、同じ言葉を人から聞いたときに思い浮かべるものや人物は違う。だからといって、どちらかが正しくてどちらかが間違っているというわけでもない。私はこの話を読んで物の感じ方は人によって違い、それがあっても間違ってもいないことが分かった。

   講評   kiri



 こんにちは。いろいろな国があって、いろいろな人がいて、いろいろな考え方がある。だからこそ、楽しいのだね。みんなが同じ考え方なら、つまらない。 

<構成> ●要約…ポイントをおさえた要約ができました。長さもちょうどいい具合だね。
<題材> ●体験実例…アフロちゃんの家族四人、それぞれ、食べ物の好みがちがうね。また、音楽の好みもちがうね。好きな人にとっては、キライなことが不思議なことのように思えるけど、人によって感じ方はちがうのだから、不思議なことではないのだね。とてもいい体験例でした。また、お母さんの中学生時代の「アンドレ」の話はおもしろかった。人によって、同じ言葉からイメージする事柄もちがうのだね。「なるほど!」と思わせる話だったよ。
<表現> ●たとえ…「ソーファー」という寝息は、ユニークで、また、気もちよさそうだね。上級のダジャレです。たとえもよく考えて使っています。
<主題> ●わかったこと…みんな意見がちがっているのは当たり前のことなんだよね。「わかったこと」できれいにまとめました。「それがあっても間違っても」という表現が少しわかりにくかったので、下の☆を参考にしてね。

                      

☆ 「バイキングレストランに行って…」→「前にバイキングレストランに行って…」
☆ 会話文以外では、「お父さん」「お母さん」ではなく、「父」「母」に統一しようね。
☆ 「私の母はという人のCDを」 → 「という人」の前に、アーティストの名前がぬけているね。また、この部分は、「私の母は○○という人の曲が好きで、…」とするといいね。
☆  「私はこの話を読んで物の感じ方は人によって違い、それがあっても間違ってもいないことが分かった。」→「私はこの話を読んで、物の感じ方は人によって違うので、どちらかが正しいとか、どちらかが間違っているということではないということが分かった。」



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