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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   比喩の素晴らしさ   ☆shooting star☆

 私達人間は、「比喩」を日常的なものとして使っている。例えば、生き物や物の形、色、大きさを説明するときなど、比喩を使う機会はとても多い。最近の若者でも、会話の中でよく利用している。私はこの前、道を歩いていると、高校生二人が歩きながら、こんな話をしているのが耳に入った。
「ねえ、昨日の雷、すごかったよねー。音がめちゃくちゃに大きくて、鼓膜がちぎれそうだったよ。はさみでジョキンって切られそうになった感じ。」
「うん、本当にうるさかったよね。あれ、私が人生の中で聞いた中で一番うるさかったかも。天界の神様が、人間があまりにも勝手なことしているから、激怒したみたいな。」
私は、この二人の会話の中に現れた比喩表現を聞いて、とても感心した。現代の若者でも、比喩を伝統的に使っているということに、すっかり感激してしまったのだ。比喩表現は、老若男女で利用できる、とても便利なものだと、私は心の中で思った。私たちは、比喩表現を大切にしてその効果を生かしていくべきだ。
 なぜ私がそう考えるかというと、それには二つの理由がある。まず一つ目の理由は、比喩を使うと、相手にわかりやすく説明ができるからだ。ある日、私は友達に、ニューヨークに旅行に行っていたときの話をした。そして、「メアリー・ポピンズ」というショーのことを話しているときだった。
「メアリー・ポピンズっていうショー、本当に面白いよ。主人公のメアリー・ポピンズ、すごく綺麗な人だったなー。」
「へー、その人、どんな感じの人だったの?」
私は、ちょっと戸惑った。メアリー・ポピンズがどのように美しかったのか、友達に教えるのかがわからなかったからだ。どういう風に説明すればいいのだろう。メアリー・ポピンズは、普通の人とは違う美しさを持った人物なのだが・・・。簡単には説明できなかった。私は、あれこれと考えたあげく、突然ある本で見つけた比喩をはっと思い出した。そして、少し小声で言った。
「間違えて地上に置かれた、金髪の天使・・・みたいな人かな。」
これで友達はわかっただろうか、と私は少し心配した。すると、友達は意外にもこんな反応をした。
「へー、じゃあその人すごく美人だってことだね。おまけに、すごく優しそう。私もその人、見てみたいな。」
友達は、私の使った比喩からとてもよくメアリー・ポピンズのことを理解できたようだった。私は、比喩という素晴らしい説明力のパワーの源の強さを実感した。
 二つ目の理由として取り上げられるのは、比喩を使わないと、話の内容を説明するのに時間がかかることだ。比喩なしでは、説明することがあまり上手にはできない。そのため、相手にわかるように説明するのは、何かと時間がかかるのだ。例えば、ある海の水が、どれだけ綺麗かということを説明するとき。「あそこの海の水は、本当に美しい」ということは言えるが、「どれだけ綺麗なの?」と訊かれれば、比喩なしで説明するのはとても困難になる。「え、えっと、本当に澄んでいて、透明っぽくて、ゴミもあんまりなくて・・・」と、こんな風に言っても、あまり理解することができない。だが、「青空のように澄んでいる色をしていて、ガラスのように透けていて、掃除したばかりのプールのようにゴミが少ない」という風に、たくさん比喩を使えば、相手もよく海の美しさを理解できる。このように、比喩を使えば、説明する時間を縮小することが可能になる。
 確かに、数字や、動作などを使って正確に表す方が適している場合もある。しかし、「辞書のような人間になることではなく、辞書をうまく使えるような人間になることが勉強の目的である」という名言がある。その名言の言う通り、ときには比喩を使いながら自分なりの表現を工夫していくこともあるのだ。比喩は、会話のときにも作文のときにも使えるので、もっと物事の説明をする力を増すのに使ってみたらどうだろうか。そうすれば、あれこれ迷いながら説明することはないだろう。それに、話し相手も、自分の話をよく理解してくれるだろう。

   講評   hoemi

要約に代わる書き出しの部分を、しっかり工夫して清書できたね。とてもよく仕上がっているよ! 次回からは新学期。また気持ちを新たに一緒にがんばっていこうね♪

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