国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   まじめよりも冗談   本因坊

 「わははははは。」
みんなの笑い声が教室中に響きわたった。
 僕の学校の社会のО先生は、多少は怖いが、その倍以上とても面白い。毎日四十五分の授業のうち十分はみんなが笑って勉強をやっていない。例えば、こんな感じだ。
「はーい、静かにー。」
しかし、誰もそれを聞いていない。笑っている。すると、そのО先生はこういうのだ。
「先生に逆らう人は前に出てこい。」
もちろん僕は前には出ないが、やはり、数人は前に出るものもいる。すると先生は顔の前でパチーンと手をたたく。ただ手をたたくだけでは面白くないのだが、その時に口でもパチーン、と言うから面白いのである。中には先生から、
「では、ボクシングをしよう。」
とか言ってアチョー! オリャー! などと言いながらボクシングを始める。そのパンチのやり方が面白いので皆笑うのである。他にも、こんなことがある。テストの時、みんながずっとカリカリ答えを書いている時、ピッチャーやバッターのまねをしているのである。するとみんなが笑う。それを見ると、
「え? もう終わったのか? では終わりにしようか。」
と言う。またカリカリ書き始める。このО先生はちゃんと勉強をする時も面白いことを言うことが多いのだ。生産量の帯グラフを見ている時も北海道が一番多い時、
「北海道は、やっぱりでっかいどう。」
と言うのである。(この時大笑いをしていた人はいなく、しらけた。ちなみに、僕は笑った。))
 他にも、面白い先生は沢山いる。例えば僕が通っている塾の塾長は少し下品なこともあるが、とても話が面白い。国語の文章の読解をする時、こんなことを言うのである。(その前にこの話のあらすじを話しておこう。「うどん列車の走る日」駅員だった父はリストラされて駅員を辞めざるを得なくなってしまった。そこで見つけた仕事が駅構内のうどん屋。しかし、その娘はそれに賛成しなかった……。という話。)
例えば、駅員の仕事を辞めて強盗犯になったのだのうどんを鼻から食べるだの変な話が多い。その他にも列車が脱線して、うどん屋につっこんでうどんもぐちゃぐちゃお皿も割れて周りにちらばり職員である父は血を流して倒れているなんていう話もしている。そんな時、みんなの顔は笑いに満ち溢れ、まるで笑い顔の能面のようである。
 親にとってはまじめで最初のО先生のような先生ではないものがいいと考えている人が多いかもしれない。しかし、もう一度考え直してみると、まじめでつまらない先生に教えてもらうのと、少し冗談を飛ばせる先生だったら、冗談を飛ばせた方が絶対いい。僕も、塾に入る前にテキストを一人でずっとやるのと今行っている塾では塾の方が楽しくて覚えやすい。誰でもそうだろう。家で一人で自習するのと塾へ行くのでは塾の方が面白いだろう。僕は、まじめすぎてつまらない先生よりも多少の冗談を飛ばせる先生の方がいいということが分かった。
 「わははははは。」
みんなの笑い声が教室中に響きわたった。

   講評   nane

 おもしろい先生のエピソードを楽しく書いた。
 担任の先生が明るいと、そのときの学校生活も楽しくなる。そして、楽しくなると勉強もどんどん頭に入る。
 本因坊君は、特にそういうおもしろい話が好きなようだからね。(笑)
 塾の先生のエピソードは、ちょっと説明風でわかりにくかったかな。言いたいことはよくわかったけど。
 結びの感想もしっかり書いた。本因坊君が将来、部下を持ったり後輩を持ったりしたときに、この先生のことを思い出して、楽しく明るくやっていくといいよ。

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