国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   使うが勝ち   いうや

コンピューターに限らず、複雑なハイテク機器を自由に使いこなすということは容易なことではない。そこで、本当の素人こそが王様なのだという考えがある。そういう普通の人が使いにくい機械は、まさに機械が悪いのであり、そういう機械を平気で出すメーカーが悪いという意味だ。コンピューターなどの機械に、当然人が主人として奴隷がごとき機械を自由に支配するための条件、すなわち規範性、手段性、そして透明性の条件を満たすべきだということである。しかし実際、機械を使おうとせず、説明書をろくに読まずに諦めている人が多い。便利な機械があるのに、それを扱うのは難しいと決め付けている人で溢れている今日の社会は問題だ。
その原因としては第一に、使う前からの気持ちの持ちようである。そもそも自分が使うと便利と判断したからその機械を使おうとしているわけで、使い方が難しそうだからという理由だけで諦めるのは使おうと思った意味がない。一度使おうと思ったのだから、販売店に電話をして聞いてみたり、直接販売店に言って説明を受けたり、もしくは詳しい人に聞いてみるべきである。機械が使えないのはメーカーのせいだと言って、いい機械が出るのを待っているのでは時間がかかり、損ばかりで良いことがない。なんとしてでも使ってやるという断固たる決意が必要だ(笑)。
その原因は第二に、日本の教育では、将来使う可能性の高い機械についての学習が顕著に少ないことだ。私の妹はアメリカンスクールに通っているが、コンピューターの使った授業の時間が、圧倒的に多い。そして勿論自由自在にコンピューターを操っている。社会に出る前からコンピューターと多く触れていれば、「コンピューター(機械)慣れ」して新しい機械に抵抗なく挑戦できるのではないだろうか。少なくとも同年代のアメリカ人は、自分たちよりよっぽど機会に慣れている。
確かに、人間が道具に合わせるのではなく、道具が人間に合わせるというのが本来の道具としての働きだ。しかし、そういう観念が強く根付いて、結局道具に対する恐怖心が出てきてはいけない。道具とは、究極に便利なものが出るのを待つものではなく、あるものを最大限自分にとってプラスになるように扱うものである。だから、便利な道具を、使いにくいといって放置している社会は、問題なのである。

   講評   huzi

 長文とは違った立場をとり、最後までぶれのない意見にまとめられました。自分なりの考え方を自信を持って示し、確固たる根拠で説得する。この姿勢を今後も大切にしていってください。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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