国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   幅広い教養を身につけることの大切さ   ジョニー

 専門家というのは、自分の専門とする事柄についてはよく知っていても、それ以外の事柄についてはほとんど無知である。しかし、自分の専門外の事柄についてある程度理解することができ、思慮分別を伴った言論を展開できる人もいる。そういう人は、常識や一般的教養が身についているのである。教養というものは、その道の専門家になるための技術(知識)として学ばれるのではなく、一個の素人としての自由人にふさわしいものとして学ばれるのだ。(要約)僕は、専門的な知識だけでなく、幅広い教養を身につけた人間になりたい。
 そのための方法としては第一に、自分が少し疑問を持ったことについて、すぐに調べみることである。僕は、学校や塾で数学の公式を教えてもらうと、なぜその公式が成り立つのかを疑問に思って、たまにインターネットなどで調べてみることがある。学校や塾では、公式を教えるだけで、なぜそうなるのかを教えてくれない場合があるからだ。公式がどうして成り立つのかが分かると、その公式は忘れることがないし、その公式を使った応用問題も解きやすくなる。また、この公式を発見した人はすごいなーと感動したり、筋道を理解できた喜びもあるので、調べてみて良かったと思う。こういうことの積み重ねで、人間の教養は深まっていくのだと思う。
 また、第二の方法としては、学校などでも知識を詰め込むだけの教育をするのではなく、幅広い教養が身につくような教育をすることである。例えば理科では、ただ授業を聞いていれば、知識は身につく。しかし実際に実験をしなければ、理科の本当の面白さは分からないと思う。また、社会科では、地理、歴史などを習うが、時代とともに以前習った歴史が実は違う解釈になったり、国名も変わったりする。受験の為の暗記科目で終わらせるのではなく、歴史を学ぶことの面白さを感じ取る感性を身につけることを学ぶことのほうが大切だ。そうすれば、大人になってから、海外旅行に行くようなときにも、旅する国の風土や気候を調べたり、その国の歴史を下調べすることで、その旅は、ツアーコンダクターの後ろを漠然とついていくだけの旅よりも、何倍も楽しく、充実したものとなるだろう。このように、学校は、生涯学習を楽しむための下地をつくる場所でなければならない。
 確かに、ひとつのことに専念し、深く追求していくことはとても大切なことである。しかし、「辞書のような人間になることではなく、辞書をうまく使えるような人間になることが勉強の目的である。」という名言があるように、僕は専門的な知識だけではなく、いろいろなことに興味をいだいて、楽しい学びを続けることができる大人になりたい。


   講評   inoko

 ジョニーくん、こんにちは。
何のために勉強をするのか? とかく学校の勉強というのは、テストのための勉強になってしまいがちです。しかし、勉強本来の目的とは何であるかを考えると、テストのための勉強というのがいかにつまらないものであるかがわかります。テストで点をとるために勉強をしていたのでは、せっかく学んだことも教養として身に付かないからです。自ら幅広い知識を得ようと自発的に学んで得た知識は、その人の血となり肉となり、その人自身を形作っていくものになるでしょう。そこにジョニーくんが書いている「幅広い」という言葉がつくと、さらにその人を豊かにするのですね。


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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