国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   親と子供の世代ギャップ   かくせ

私の父は来年、長年勤務してきた会社を定年退職する。父は老後の生活に対してはとても楽観的で、困ったら子供達に頼ろうと考えているらしい。その一方で私も弟も、今の自分の生活に精一杯で両親の老後の事はまだ何も真剣に考えた事はない。このグラフにもあるように、親と子供の立場から見る老後の生活支援にずれが生じている。高齢化社会の進展に伴って、老後の生活をどう支えていくかという事は、真剣に取り組んでいかなければならない今日の社会の課題である。
その対策として社会保障を充実させることが上げられる。グラフ2によるとデンマークでは社会保障でまかなわれるべきが全体の63パーセントを占めているのに対し、日本では37パーセントに止まっている。日本では働けるうちに準備して他に頼らないというのが全体の44パーセントで最も多い意見だが、定年の年齢が早い事も考えると社会保障の充実は必ず必要なものと思う。
また家族の中でできるだけ面倒を見るという社会合意を作ることも大切である。グラフ1によると、日本の子供世代のどんな事をしてでも親を養うはスウェーデンに続き二番目に低い。戦後の核家族政策で子供の数が減ったため、その親世代が老後を迎えた時に一部に負担がかかりすぎ、介護疲れが生まれた事が、できるなら介護に関わりたくないという風潮を起こしたのではないか。家族で面倒を見る際には、介護支援の充実など、介護疲れをしないような社会のシステム作りが必要である。
親と子供で老後に対する意識が違うのは、育った時代や環境が違うのだからしかたのない事なのかもしれない。しかし、その世代のずれをいかに少なくし、社会全体が一丸となって高齢者の生活支援に取り組む事が必要である。私も父の要望に耳を傾けながら、共倒れにならない様に社会保障などを活用し、両親に幸せな老後を過ごしてもらえるよう、真剣に両親の老いを受け止めなければならない。

   講評   unagi

 <1>明確な問題提起ができた第1段落です。あえて言うと、資料の世代間ギャップとかくせさんのケースのギャップは正反対の状況なので、一言補足しておくと矛盾した印象を防ぐことが出来ます。
 <2><3>両段落とも、上手く説明を加えつつ対策を述べられました。データの引用が日本と北欧のみであることが惜しい点です。なるべく「多くの情報を読み取れた」ということを作文中で示すために、他のデータにもまんべんなく触れていきましょう。

■対策として・・・上げられる→対策として・・・挙げられる ■社会保障でまかなわれるべき(という回答が) ■核家族政策:要確認 ■起こしたのではないか→起こした可能性もある
 <4>バランスの取れたまとめの段落ですね。
■取り組む事が→取り組むかが

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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