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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   母の子供の頃と子供の私   えとわ

「お母さんの子どもの頃のこと,教えて。」
と作文に書くためのインタビューをした。
 昭和の時代である。道路は砂利道で、車もあまり通らない、田んぼに囲まれた田舎である。理容業を営む母と建具業を営む父の子どもとして母は生まれた。お酒の好きな父を母は嫌っていたそうだ。お酒を飲まない父は、優しい父だったという。祖母は、日曜日は仕事で、火曜日が定休日だったので、家族で旅行に行ったことはほとんどなかった。母の旅行好きは、ここからきているのかもしれない。5歳のころに弟が生まれた。弟は、1歳までは、ミルクをよく飲んで、よく眠る子だったので、祖母も育てやすかったらしい。1歳頃から、母は、幼稚園を休んで、弟の世話をするようになった。弟はかわいくて、世話は楽しかったらしい。私には、妹も弟もいないので、その気持ちは味わえない。私は、妹がほしかった。母は、小学校に入学した。算数の成績だけはよかった。きっと、珠算を1年生から習っていたからだろう。4年生ぐらいになると、どんどん成績が上がってきたらしい。それまで、木登りやゴム跳びやざりがにつりなどで遊んでいたという。5年生になると、バスケットボール部に入り、遊ぶ時間はなくなり、バスケの練習に明け暮れた。6年生では、キャプテンを務めるほどになっていた。私も、今、バスケ部に入っている。母のバスケの話を聞くと、母の時代より、私の方が、難しい技を教えてもらっているような気がした。母は、5年生で珠算1級を合格したので、辞めて、ピアノ教室に通い始めたそうだ。将来の夢のためだったそうだ。母は、自分の体験から、ピアノは早い時期から始めた方がよいと思ったらしい。だから私を3歳から習わしたのだ。母は、6年生から自分の夢に向かって歩んでいたとは驚いた。私の夢は秘密だけれど、いろいろなことを勉強しておいて損はないと思う。母は、勉強もしたが、祖母の手伝いもよくしたらしい。祖母が、母がいたから仕事を続けてこられたと言っていることから分かる。母の真面目さは、性格もそうだが、環境からもそうさせたのかもしれないと思った。
 母は、
「今の時代は、豊かな生活だけれど、心も豊かにしなくてはね。」
とまるで和尚さんが説法をするように言う。私は、豊かな生活に慣れているので、がまんできることはがまんしようと思った。また、母のように、夢をもち、努力していきたいと思った。

   講評   sugi

 お母さんの生い立ちをくわしく聞くことができました。これまでにも、お母さんのことを書く機会はたくさんあったけれど、生い立ちに関しては、今回は総まとめのような形になったね。こういう作文を書くためには、準備が一番大事。しっかりと取材をすることができたね。
 「母のように、夢をもち、努力していきたい」というまとめの文から考えると、えとわさんは、お母さんが早くから夢を持ち、努力を続けてきたということを作文の中心にしたかったのでしょう。多くの事実が述べられている中に「六年生から将来の夢を持ち」とか「真面目」という、まとめの部分とつながる言葉が出てくるので、それを二つの柱として構成する方法もあるよ。
 今回も、これだけたくさんの題材を集めることができたのは、お母さんの協力があったのはもちろんだけれど、えとわさんの取材の力量によるものだね。題材集めができたら、あとはどのように構成していくか、これは難しい課題だけれど、工作を組み立てるように、楽しみながら組み立てていこう。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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