国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   日本と西欧   蝗騎手

 黒髪、着物、浴衣、米……。「日本」や「和」という言葉から連想するものを、私は素敵だと思っている。外国人で未だに侍が日本にいると信じているといった話を耳にしたことがあるし、日本の文化というものは世界的にも大変素晴らしいものなのではないだろうか。しかし、今の日本は他国の文化を取り入れている。しかもそれが一般化してきている。フローリングにベッド、パン等、今までの生活になかったものが浸透している。もちろんそれは悪いことではないと思うが、日本人らしさを失ってしまっていることは問題だと思う。
 その原因として第一に、日本が西欧に追いつくことが進歩であると考えていることだ。日常生活の会話の中に英単語を混ぜ込んだりすることがある。「パニクる」「チョベリバ」(古…)といった和洋折衷の言語も生まれている。日本語の中に英語が紛れ込むことがもう当たり前となっている。それに違和感を感じることはほとんどない。ここで、私は西欧的になることだけが全てではないと思っている。外国では漢字でタトゥーを入れている人がいるらしい。昔ながらの良き日本を大切にしてくれる人がいるのだから、その良さをなくさないようにしていきたい。
 そして第二の原因は自国の文化を学ぼうとしないことである。「日本はとても素晴らしい文化を持っている」と、以前学校の英語の授業を担当していた外人講師が言っていた。侍についてやはり熱く語っていたのだが「ちょんまげ」の発音だけとてもよかったのに驚いた(笑)。色々と例をあげていたが、私はあんなにすらすら文化について話すことは出来ないだろうと思った。上に書いたように、自分では日本文化は良いものだ、と思っていても実際に何が、と聞かれて上手く説明出来るだろうかと思ってしまった。
 確かに、日本がここまで発展出来たのは西欧文化を取り入れたことが大きく関係していると思う。しかし、文化とは上に積み上げていくものではなく並べるものである。どんどん新しいものを取り入れるということは、今までのものを一掃させて作り上げることではないと思うのだ。昔から受け継がれたものを大事に取っておいて、その近くに新入りを置いておく。それが新しい文化の真の始まりなのではないだろうか。だから私は、西欧的なものに執着しすぎて日本人らしさを失うことは問題だと思っている。

   講評   nane

 「日本人らしさ」ということで書いたんだね。もっと広く考えて、「それぞれの国らしさ」などとしてもいいよ。
 「「パニクる」「チョベリバ」(古…)」は、よく思い出したね。(笑)こういう実例をすぐに思い出せるところは、想像力が豊かなんだろうね。
 今は、日本に関心のある外国人の方が、日本人よりも日本にくわしいという現象が生まれている。それだけ、日本人が日本のよさを学ぶ機会がないということだろうね。
 結びに、書き出しと同じことを書くのはいいのだけど、「私は、……日本人らしさを失うことは問題だと思っている」という文章を繰り返すと、かえって平凡になってしまう。むしろ、「黒髪、着物……」などのキーワードを引用する方が効果的。

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