創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   嬉しいプレゼント   うさちゃん

 小さい頃、何がほしかっただろうと記憶をたどっていくとたどりつくものがある。それは、私が幼稚園の頃はやっていた、ドレミちゃんというアニメの、「キャラクターなりきりドレス」というものだ。それは、アニメの主人公の、ドレミちゃんが着ているドレスで、ほかに、フリルのついたかわいらしいものだった。今思えば、なぜあんなに欲しかったのだろうと思う。でもその時は、母に聞くと、売っている場所からなかなか離れなかったという。(母はあまり買いたくなかったらしいけど・・・。)結局、「お誕生日まで待ちなさい。」と言われ、お誕生日までしぶしぶ待った。お誕生日の日がとても待ち遠しかったのを覚えている。今、そのドレスは、あまりそのキャラクターの事を知らない妹が「お姫様ごっこ」に使っている。私はその姿を横目で見ながら自分はもう着られないし、着たくないけれど、きれいに着てよ!と思っている。
 しかし、ドレミちゃんなりきりドレスよりも、もっと嬉しかったプレゼントがある。それは、任天堂DSのゲーム機である。この、任天堂DSは、私が、二年生の時からずーっとほしかったものだった。しかし、父と母に、
「二年生でゲームは早すぎる。四年生になるまでがまんしなさい。」
と言われてしまった。私は、あまりそれに賛成は、したくなかったが、しぶしぶ二年間、がまんして、がまんして、遊ぶ時に友達が私の隣でやっていてもがまんして、おもちゃ屋にゲームの箱が並んでいるのを見ても、がまんして、学校で隣の席の子がゲームの話をしているのを聞いても、空耳だと思いながらがまんして、がまんして、がまんして、がまんして・・・・・・・。二年後、(いや、正確に言うと三年生のクリスマスにもらったから一年半後ぐらいかな?)やっともらえた。がまんした分、うれしかった。二年たった今でも、画面をふいたりして、大切に使っている。このように、欲しくてもがまんしてから買ってもらうと、喜びが倍になる事が分かる。
 プレゼントはもらうだけではなく、あげることも嬉しい。今年、私は妹の誕生日の日に自分のおこづかいで買ったシール帳をあげた。おこづかいは減ったけど、そんなのはその時関係なかった。初めて妹にプレゼントを買ってあげたと思うと、妹の誕生日がまちどおしくなった。(もしかしたら、妹より楽しみにしていたかもしれない。)当日、妹はたくさんのプレゼントをもらっていた。シール帳よりももっと嬉しい物があったらしく、目はそっちの方にいっていたが、妹の喜ぶ顔が見られただけで、私は満足だった。その日は、まるで、私の誕生日のように嬉しかった。
 このように、人間にとって心に残るプレゼントは、あげる人の心がこもっているから嬉しいのだということが分かった。
 私は、今年、妹にプレゼントをあげて、嬉しかったが、妹からも、プレゼントが来るともっと嬉しいなと思う。(ちょっと、欲張りな私である。)

   講評   tama

 ほしくてほしくてたまらなかったものをプレゼントしてもらったときの気持ちを、よく思い出して書いてくれました。ドレミちゃんのドレスも、DSも、今でも大切にしているのですね。お父さんやお母さんも、うさちゃんの喜ぶ顔を見て、同じくらい嬉しかったことでしょう。プレゼントをもらうのはもちろん嬉しいですが、あげるときもわくわくしますね。どんなものをあげようか、渡したときにどんな顔をするだろうかと想像するのも楽しいものです。大事なおこづかいで買った妹さんへのプレゼントも、うさちゃんにとって心に残るプレゼントになりましたね。

【たとえ・ユーモア表現】 「まるで自分の誕生日のように」・・・妹さんのうれしそうな様子に大満足したのですね。さすがお姉さんです。
 妹さんからのプレゼントを期待する「ちょっと欲張りな私」を、正直に書いたところもいいですね。かわいらしくて、クスッと笑ってしまいました。

【一般化の主題】 プレゼントは見た目や値段に関係なく、心がこもっていれば、もらう人もあげる人も幸せな気持ちになるものですね。



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