低学年から学力の基礎を作る
幼長、小1、小2、小3の基礎学力をひとつの講座で学ぶ。
読書の習慣、国語算数の勉強、暗唱の学習、創造発表の練習をオンラインで。


昨日44 今日1750 合計1794
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   曖昧とはっきり   本因坊

 アメリカ人が理由を挙げて頼みを断る場合は、確固たる立場を表明しているわけで、どう頼んでも断る。しかし、日本人は義理人情にからまれて、明白な拒絶の理由があろうと、熱心に頼まれると断るのは何か気がひけるように思う。日本の絵は、「余白」の美があるが、アラブの絵は、恐怖と思えるほどびっしりと埋め尽くす。つまり、日本人は、決めつけを好まず、いつも融通無碍な可能性を残しておこう、と努める。(要約)
 日本人は、曖昧なことが多い。しかし、アラブやアメリカは、はっきりと言う。これが、一つ目の日本とアメリカとの違いである。例を挙げれば、こんなことがあるのではないだろうか。学校での下校時—。「ねえねえ、今日一緒に帰ろう。」と誘う。それに対して、もう一人は首を振る。縦ならOKなのだが、横の場合を考えてみよう。「え?! 今日はだめかぁ。じゃあ明日帰ろう。ところで、なんで?」まずここ。アメリカ人にはこれでは明日のことを聞いているように思う。しかし、日本人は違う。「ちょっとね。」とこれまた曖昧な返事をする。しかし、僕たち日本人はこれを毎日気付いていない所で使っているのである。
 二つ目に違うのは、省略の多さである。よくこんな会話が家の中から聞こえてくる。「おかーさーん。あれと—って—。」と大きな声が響く。やけに大きな声だなあ、と思っていると、今度は、また大きな声で「はーい。これー。」と聞こえる。やけに声が大きい家族だ。(ま、これは関係ないか。)(体験実例)これは、普通によくあることだが、外国ではこんなことはあり得ない。「お母さん。リビングのテーブルの上に乗っている、日本産の温州みかんを取ってください。」「はい、どうぞ。」とこうなる。(もちろん、日本語ではない。ついでにいうと、今外国で日本の温州みかんの人気がある。)この違いだ。こうなるのは、なぜなのか。ちなみにいうと、曖昧な言い方は日本人だけなのである。この違い。こうなる理由は、日本は島国だが、外国は、東西南北別々の国々が多い。これで、「どう?」「ちょっとね。」という話をすると、撃ち殺されることもなくはないのだ。一五年前、アメリカニュージニア州の高校に留学していた○○君(当時一六歳)が亡くなったのは一九九二年十月の夜。仮装してハローウィーンパーティー会場に向かう途中、誤って別の家に立ち寄った○○君に向かってその住人は「動くな(フリーズ)。」と警告したが、英語が分からない○○君は近付き、射殺された、ということがあった。これをアメリカ人は不法侵入と捉え、射殺までするが、日本人は、不法侵入と捉えるのは同じだが、射殺までは至らないだろう。このアメリカの状態をいいと捉えるも悪いと捉えるも、人の勝手である。
 三つ目の違いというのは、絵である。え? なんちゃって。(駄洒落)この違いは、大きな問題である。日本の水彩画は周りが何にも描かれていなくて余白になっている。これは水彩画ではないが、周りに余白があるのでちょっと付けてみた。このように、日本の絵は余白があり、ゆったりとしている。余白の部分には高層ビルが建っている、と考えたり、山があると考えたり、いろいろな考えができる。これに対してアラブの絵は、ぎっしりとたくさん描かれていて、余白がない。これはちょっと変だが……。こういう風にぎっしりと描かれていないと、外国ではまだ途中とみなされ、絵を売ることが出来ない。これが日本との違いの三つ目である。
 日本人と外国人は、どっちも違うが、それはそれでいいということが分かった。つまり、日本人は曖昧で省略が多いが、外国人ははっきりとしていてびっしりとしている特徴があるということが分かった。(分かった)日本と外国。これは、外国人も日本人も、それぞれを理解し合い、分かり合っていこう、と僕は思う。

   講評   nane

 似た例を想像した話で書いたんだね。日本に暮らしていると、日本人があいまいだということはわかりにくい。お父さんやお母さんに、似た話を取材してきてもいいよ。
 省略の多さの例は、インターネットで取材して書いたんだね。これもいい方法。
 先生の言ったことをその場ですぐに理解して応用できるところはさすが。
 絵の例も、読ませる。(笑)日本の絵の例が特に面白い。
 これは清書候補かなあ。
 長文音読のかわりに、今度MiMi乗りをやっていこう。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)