創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   チャイルド   タラちゃん

 赤ちゃんことばは彼の地で映画のタイトルにもなり、日本に紹介されたので、母親語よりもはるかに知名度が高いだろう。日本語文化圏も赤ちゃんことばは広く使われている。逆にフランスでは、子ども中心の家庭生活を営みがちな日本語文化圏とは、かなり著しい対照をなすことが多いようだ。つまり、日本とフランスとの間で子どものしつけ方は大幅に異なり、それぞれの文化圏で育った子どものパーソナリティーに如実に反映されていくのだろう。ところでこのような日本人の子どもの育て方とフランス人での育て方について次のような意見がある。
 一つ目として、日本人のように子供の目線に合わせた子育ての仕方はよい。ついこの前、外国のある家庭についての話をテレビでやっていた。そこは親が(特に父親)、子供に対し、しつけが全て打撃で、自分に服従させるような子育てをしていた。このような生活をしている結果、子供は親に反抗し、言うことは聞かず、嘘をつくようになってしまった。これは親が子供の目線を見ていないのが原因だなと感じた。逆に日本である場合。まあこれは私の家のことであるが、例えば、僕は中学受験をした。その当時受験一ヶ月前まで、いまいち模試などで点数がとれず、スランプに落ちていた。でもそんなとき親は、点数が悪かったことをぐだぐだと叱るわけでもなく、私の目線に合わせて、間違ったことは悔やまないで次に生かせとカツを入れてくれたので、たとえ点数が悪くても決して、それに対しての焦り感もストレス感もなく安心できた。
二つ目として、フランスのように子供を小さな大人として扱う子育ての仕方にもよさがある。これは中一の時に地理で習ったことだが、今中国では一人っ子政策を行っており、その子供は、子供が一人だけなので親の手厚い保護をされるため、小皇帝と呼ばれている。これだとわがままな子供らができる、というのは誰でも知っている。このままだと中国は自分勝手の多い人ばっかで滅茶滅茶になるのではないかと僕は思っている。実際は考えられないことだが。これではいけないわけだ。」欧米を見てみると、どうやら先程も書いたとおり、子供を小さな大人としてみている。これの利点は、けじめや自信が強い子供ができる。けじめがでるのはたいへん良いことだ。私も欧米で生まれていれば、きっと今現在のような、けじめをつけるのが苦手な坊主にはなっていなかっただろう(笑)。
 今までいろいろと述べてきた。親にとって見れば、日本の育て方も、またフランスの育て方、両方欲しいものであろう。確かに日本の育て方も良いし、フランスの育て方も良い。しかし、大事なのは子供をどのような人間にしたいかという親の教育に対する考え方であると思う。「自分が考えるとおりに生きなければならない。そうでないと、ついには自分が生きたとおりに考えるようになってしまう」。自分が考えたとおりの子育てをしないと、子育てをしたとおりに考える、ズバリそのままである。「自分の心のうちに持っていないものは何一つ自分の財産ではない」のである。

   講評   hira

 テスト前ということで、こちらは子供の目線に合わせようとしていたのですが(笑)、タラちゃんはフランス風に自立して取り組めたという印象です。意見に合わせて、材料を上手に使いこなし、最後の主題も説得力のある総合化ができました。たまたま最近、何かの機会に1年前の作文を目にしたのですが、当時からもよく書けていたけれど、更に力がついて上手くなってきたなと思うことがありました。毎回しっかり考えて積み上げた結果ですね。
■第二段落 ● 複数の意見一 ● 体験実例
 あのテレビの話を上手に意見に合わせて、加工できましたね。また、自分の実例もぴったりなものを選んで表現できました。こういう親子関係は信頼感があり、子供も安心して過ごすことが出来るのでしょう。
■第三段落 ● 複数の意見二 ●ユーモア表現
 子供を大人扱いせず、子供中心に育てていくリスクについて説明できました。最後の坊主は笑えるなあ。作文ではその片鱗もありませんが、一体どの部分で坊主になるのでしょう(笑)。大人扱いされる文化で育った子供は、自分の考えを幼いうちから持つような関わりをされ、マナールールの意義をよくわかっていることに感心しますね。
■第四段落 ● 総合化の主題  ● 名言の引用
 「大事なのは子供をどのような人間にしたいかという親の教育に対する考え方であると思う。」この意見はよくまとめられたね。階段の登り方はいろいろだけれど、目的をどこにおくかということが大切なのですね。名言も二つも駆使して、自分ならではの主題が書けました。


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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