創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
小さな命 さくら
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「あっ、目が見えてきた。」
この話は学校の理科の授業で飼っているめだかの卵についての話だ。先生が
「四百匹に稚魚を増やそう。」
とおっしゃったので、五年生全員がめだかの卵を飼ったり、稚魚を育てて成魚にする、ということにした。
私はまず卵をとった。スポイトで卵を吸い取るときはこの卵を私が育てるという緊張感があった。このときは、まだ、ただの透明な物体だったから、「ちいさいな。」としか思ってなかった。そしてその卵をフィルムケースに入れた。
っ卵を持ち始めてから一週間ぐらいしたある日理科の授業で先生が突然、
「ええ、みなさんはめだかの卵を肌身はなさずもいると思いますが・・・。」
私たちは何が起こったのかわからずめだかになにかあったのか、と心配になった。
「めだかはあつさによわいです。一度気温があがるとめだかにとって十度ぐらいあがったように感じるそうです。みなさんがポケットの中にいれとくと死んでしまいます。ですから、今日から理科室に置いてください。」
とおっしゃった。みんな
「ええっ、どうしてえ。」
と文句をいった。そうしたら先生が悲しそうな声でs
「めだかのためだからルールは守ってね。お願いします」
そうおっしゃった。このときわたしは命の大切さを知った。それから先生が
「稚魚のことですが、稚魚のいる水槽には、あまりスポイトをいれないでください。びっくりして死んでしまいます。」
と付け加えられた。わたしは生き物は大切にしなければ、と思った。それから一週間ほどしてついに私の卵が孵った。そのときはまるで荒れた砂漠に一年ぶりに雨が降ったように不思議な喜びを感じた。
わたしはメダカを飼ってみてペットとは人間に喜びを与えてくれることが分かった。
講評 jun
<構成>
会話での書き出し、工夫しましたね。(「書き出しの工夫」というキーワードを入れておきましょう。)
<題材>
メダカの卵や稚魚を育てるのはとても大変そうですね。さくらさんはいい経験をしましたね。
<表現>
「まるで荒れた砂漠に一年ぶりに雨が降ったよう」というたとえはすばらしいです。
<主題>
「ペットとは人間に喜びを与えてくれる」とはそのとおり。
貴重な経験から、命の大切さを学ぶことができてよかったですね。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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