国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   米という日本人の心   ショウ

 日本はすっかり欧米化しているようで、ケーキミックスは大ヒットする、と考えられた。ところが、オーブンがないので電気釜で作れるようにしなければならなかった。これに成功し、ヒットするかと思われたがさっぱり売れなかった。日本で欧米化が進んでいるといっても、まだライス・カルチャーがなくなったわけではなかったのだ。日本にとってお米は純粋さの象徴なのである。そのご飯と同じ電気釜で炊くと、バニラやチョコレートに汚染されてしまうのではないか、という心配があり、全く売れなかったのだ。
 僕の家では朝、昼、晩のうち、昼と晩には必ず米を食べる。朝はパンかコーンフレークだが、昼の弁当と、夜はどんな形であっても米が出てくる。ポーランドで生活していると、焼肉やすき焼き、寿司などが食べたくなってくる。それと同じように、一日中米を食べない、というのは僕の中ではもうありえなくなっている。僕の好物のカレーもいつもカレーだけが残ってしまう。そのため、ご飯をたくさん食べることになる。しかしご飯というのは毎日食べ続けても飽きないので、不思議だと思った。ポーランドは、米ではなく、パンとジャガイモが主食だが、毎日食べても飽きないらしい。僕はジャガイモのことがあまり好きではないので、よく飽きないなぁ、と思った。
 母に聞いた話だが、ポーランドの食文化のことでもうひとつエピソードがある。ポーランドでは、温かいご飯にイチゴをのせ、砂糖と・・・そしてなんと!生クリームをかけて食べるそうだ。イチゴと砂糖だけでもあまり美味しくなさそうなのに生クリームまでかけるとは・・・。最初にこの話を聞いた時に「えっ」と思わず言ってしまった。しかし、母がワルシャワ大学の学生に聞くと、「あーうん、普通に食べるよ」と平然と言われてしまったそうだ。日本だったら温かいご飯と果物や甘いものの組み合わせなんてありえない。このようなところにも、日本とポーランドの食文化の違いを感じる。
 日本人にとってお米とは、毎日の生活に欠かせないものである。ふだんは米を食べているので気がつかないが、日本人は、米が無ければ生活のリズムが乱れてしまうのかもしれない。「三つ子の魂百まで」ということわざがあるように、小さい頃から米を食べているので、米が生活習慣の一部になっているのだと思う。今日も米を食べられるということに感謝の気持ちを込めて、「ごちそうさまでした!」

   講評   siro

 ショウくん、こんにちは。似た話がよいですね。ポーランドでは、温かいご飯にイチゴや砂糖、そして生クリームまでかけてしまうんですか?! すごいですね! でも、よく考えてみれば、日本にも「おはぎ」や「ぼたもち」というものがあります。こちらも、ご飯と甘いものの組み合わせですから、そう違いはないかもしれません。そうでもないかな(笑)。
 現在、ポーランドで生活しているショウくんですが、やはり食生活は日本にいたときのままなのですね。「三つ子の魂百まで」ということわざを上手くつかってくれましたが、本当にそのとおりです。幼い頃からの習慣、特に食習慣はなかなか変えられるものではありません。それが、国や地域の文化でもある場合は、ずっと変えずにいたいものですね。
 大変よくできました。



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