国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   ペットとは何か   本因坊

コッココココッココココココ。
母の家で飼っていたにいかわとりは、いつもこうして近づいて来るのだった。
 僕の家では、二つの生き物を飼っている。カブトムシとメダカである。
 去年の夏、一匹は蛹でそのまま死んでしまったが、その他の六匹は生き残り、夜になると元気いっぱい土の中から出てきて活動を始める。正確には覚えていないのだが、確かオスが四匹でメスが二匹だったと思う。そのオスのうち一匹とメスのうち一匹が非常に元気が良く、特にメスにはこんな面白いエピソードがある。ある夜、いつもなら出てくるはずの元気の良いメスが何故か出てこなかった。
(何故だろうか、蓋はきっちりと閉めたはずなのに何故?)
翌日の朝。晴れ渡って気持ちの良い朝である。そしてとんとんと階段を降りて……、おとっと。あの黒い物は何だ? 見ると、天井に何か黒い変なものが付いているのだ。
(変だなあ。あれは汚れかなあ。でも、昨日はあんなもの着いていなかったからなあ。その時、ふと昨日のメスカブとの消滅事件を思い出した。やはり、それは予想通りカブトムシのメスだった。
(あーあ。発見できて良かったなあ。)
しかし、その次の日も同じようなことが起きたのである。また、同じメスが消失したのである。どうせ、また天井にいるだろう、と思って適当にそのままにしていたのがまずかった。ふと気が付くと、階段の踊り場の所のカーテンに付いていたのであった。飛んでいたらたまたまそこに着いたらしい。はっと気付いたその瞬間、息が止まりそうになった。カーテンが、破れているのである。見事に切れている。その後メスを戻したが、それ以後、似たようなことは起こらなくなった。
 母の子供の頃のペット……。これは、普通では考えられないほどいたらしい。はつかねずみにうずら、ニワトリ、猫、うさぎ、なんとシーモンキー(ミジンコ【プランクトンの名前】のようなもの)などなど、もう、数え切れないほどいたらしい。まるで、縮小版動物園のようだ。
 他には、ニワトリの面白い話がある。母の兄(おじ)がニワトリを小屋から出してしまった。すると、野生化をし、庭のそこら中を駆け回り、面白かったらしい。しかし、母がコッココココッココココココとニワトリの声を出して呼ぶと、コッココココッココココココと叫びながらトットトトトットトトトトトと走ってきてつんつんくちばしでつつく。それが祖母やおじだと、叫びながらよってくるのは同じだが、くちばしではつつかず、静かにしているのだという。しかし、客が来ると母の時と同じように近寄り、つつくのだそうだ。だから、まるで番犬ではなくて番鶏である。
 猫は、ニワトリとは違い、ニャーオと、呼ぶと自分の家の猫も野生の猫も寄ってくる。そのまま、住み着くものもいる。しかし、こんなにかわいい猫でも、邪魔に感じることはあった。座って何かをやっている時。猫がニャーオと肩に乗ってくる。両手がふさがっているので、他の家族を呼んで、その時は助けてもらったという。
 ペットとは、一時期そんなに考えられず、動物禁止のマンション、アパートなどが多くて、飼いたくても飼えなかったことが現実的にある。ぺっとは、僕達人間の心を和ませてくれて、また、成長するかな、というドキドキ感を味わうことが出来ることが分かった。僕は、猫などの毛が生えたものはアレルギーのため、近づくと目が痒くなるが、それ以外の、金魚類、昆虫類などを飼っていこうと思う。

   講評   nane

 清書なので、字数を絞って、中心をはっきりさせて書いたんだね。書きたい話はたくさんあったようだけど、今回、二つぐらいの話にまとめたので、全体の印象がすっきりした。
 結びの感想も、短いけどよく考えて書いてある。
 ペットがいると、生活が生き生きしてくる。確かに生き物を飼うことによるわずらわしさはあるけど、それ以上に得るものがありそうだね。
 お母さんへの取材が生きている作文だった。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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