国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

昨日2126 今日213 合計7211
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   親と子の関係   miyahi

 人間は他の人間と自由にまじわることがで
きる。あるいは、まじわる相手を自由に選べ
る。しかし、血縁の関係、とりわけ親子の関
係は自由な関係の中で例外である。現代のひ
とつの特徴は、親子という関係が「問題」化
してきた、ということである。昔のように、
親子は自然なスムーズな関係ではなくなった。
その理由は、変化する社会のなかで親と子の
経験がまったく異質化してしまったからだ。
社会が変化し進歩するかぎり、親子のあいだ
の落差は避けられない。完全な保護者・教育
者としての親と、完全な被保護者・生徒とし
ての子、という安定した関係がぐらつき、親子
のあいだには一種の緊張関係がうまれてゆく。
私達は社会の変化を受け入れて親子関係を作
って行くべきだと思う。
 その理由として第一に、時代についていく
のは大切なことだからだ。昔の人達は、「メ
ール」のことを「電子による手紙」と言って
いたし、「メール友達(メル友)」を「電子
メールの文通相手」などと言っていた。これ
では、幼い子や老人には長くて言いにくい。
また、今の時代は子供誘拐事件などが多いの
で、携帯電話を持った方がよい。子供用の携
帯電話には、今、どこに自分の子供がいるの
か検索できるように発信器のような物が付い
ている。このような、今の時代には便利で、
欠かせない物を、次から次へと受け入れてい
くべきだと私は思う。
 また第二の理由としては、受け入れたもの
の中でどんなに時代が変わっても、必ず良い
ものは残るからだ。温故知新というように、
昔の人の知恵は、どんなに新しい技術よりも
頼りになることがある。難しい問題を解いて
いる子供が、親の言うシンプルな教えに感銘
することも沢山ある。
 確かに、昔のように親が言っていることを
聞くのも大切だけど、でも、新しい時代の良
いところだけを受け入れ、親子関係を保って
いくのが、一番現代の私達にとって大事だと
思った。

   講評   ogi

 要約、意見、第一・第二の理由、反対意見への理解、そしてことわざの引用など、項目をきちんと入れることができました。目標字数もクリアですね。

 今回の作文は、実例がやや少ないように思えます。
 第一の理由では「メール→電子メールの文通相手」などのヒントに出ているものを参考にして、別の例を考えてみても良いでしょう。ここで挙げている「携帯電話」の例はとてもいいですね。
 第二の理由では「良いものは残る」の例として、ここで挙げてくれた「シンプルな教え」に加えて、具体的な「もの」を挙げると良かったと思います。お寺などの古い建造物でもいいし、身近な台所用品や生活の器具などからも探せると思います。また、まとめ部分は、新しい時代の「どんな」良いところだけを受け入れた、「どんな」親子関係を保っていくのか、そしてそれが「なぜ」現代の私たちにとって大事なのか、などをもう少し考えてみると、作文がもっと深いものになりますよ。
 次回は清書ですね。この講評も参考にしてみてください。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)