創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   機能としてのレンタル   キティ

現代技術は、とりあえず人間にとって有用でない自然資源を抽出し精練し、そして加工して有用なものに変化させることをその中心としている。豊かさは、このような生産技術によって支えられる。ところが、このような技術の持つ問題が、最近しばしば話題になる。我々が日常生活において、製品を買って所有するかレンタルで機能を買うかの選択は何気なく行うことが多いであろうが、このことは一見その場面場面では偶発的なことのようでありながら、結局は充填率の限界などの現代技術が持つ問題に本質的に影響を与えていく重要な視点である。私は、物の所有にとらわれずレンタルの考え方で生きていきたい。
そのための方法としては第一に、物を持つことだけに価値をおかないことだ。私の部屋を見回すと、別に無くても生活できるような物がたくさんある。例えば、たくさんの種類のペンや、ぬいぐるみなどだ。特にペンは、これからずっと使わないだろうと思うものが、何本もある。私が小学校低学年の頃は、ペンをたくさん持つのが流行っていて、大きなペンケースでもぱんぱんになってしまうくらい持っていた覚えがある。しかし、今よく考えてみれば、あの頃は「ペンをたくさん持つ」という価値観だけにとらわれて、ペンそのものの機能は、ほとんど果たしていなかったように思う。これからは、そのものの機能の面も、よく考えようと思う。
また第二の方法としては、レンタルのしやすい社会の仕組みを整備していくことだ。私はよく近くのレンタルCD屋でCDを借りるが、昔は貸本屋というのもあったようだ。もし今の時代にも貸本屋が存在すれば、経済的にもいいし、便利だと思う。最近では漫画喫茶もたくさん見かけるようになってきている。
確かに、自分をとりまく人々との関係、信頼といったものまでレンタルすることはできない。しかし、『限られた人生で、大事なことは、「何をするか」ではなく「何をしないか」である。』という名言もあるように、私は物の所有のみにこだわらず、自分に必要な物を機能としてレンタルして必要充分という生き方をしていきたい。

   講評   koni



【第一段落】 要約は、完璧です。

【第二段落】 一つ目の方法を挙げて、体験実例を書くことができました。わかりやすい説明ができています。「しかし、今よく考えてみれば〜」の文は、すばらしい。体験実例の結論を書いて、まとめることができましたね。「これからは〜」の文は、ないほうがいいかな。体験実例の結論の文で結ぶほうがまとまりがよいような気がします。
「三種の神器」という言葉は聞いたことがあるかな。新しい消費習慣を表した言葉で、豊かさや憧れの象徴だね。これらがそろえてあれば、理想という品物のことだよ。ちなみに、1950年代は、「白黒テレビ、洗濯機、冷蔵庫」のことを言い、2003年には、「食器洗い乾燥機、薄型テレビ、カメラ付き携帯電話」のことを言うよ。

【第三段落】 二つ目の方法を挙げて、体験実例と社会実例を書くことができました。二つ目の方法は、社会でできることを考えて書くことができましたね。貸本屋のところでは、公共の図書館のことを書くとどうかな。日本は豊かな国だと感じる一つに、文化施設の充実があるね。特に都会へ行けば行くほど、公共施設が充実しているからね。もっと、公共施設を使いやすくすること、私達も積極的に使うようにすることを書いてもいいね。漫画喫茶の話を書いたところは、とてもいいよ。

【第四段落】 反対意見の理解と名言の引用をして、生き方の主題でまとめることができました。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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