国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   君子危うきに近寄らず   サニー

 「あっつぅー!」                   
僕は思わず叫んだ。                                              
 僕の母は仕事の為、兄が塾に行く前に帰ってくることができない。それで、母は仕事に行く前に、僕たちの夕食を作っておいてくれる。兄が鍋に入っていた味噌汁を温めていた。ぼくは、それを手伝っていた。その時、加熱した鍋に僕の腕が付いてしまったのである。たぶんほとんどの人が経験した事があるだろうが、「熱い」という感覚は、度を超えると、だいたいは「痛い」という感覚に変わるだろう。僕の火傷はまさしくそれであった。腕の細胞が死んで、まるで腐った桃のように茶色くなって、あざになってしまった。そのときはすぐに氷で冷やしたのだが、余り効果がなかった。                                                   
 僕が赤ちゃんの頃、けがをしてよかった経験。つまり、「怪我の功名」を経験したことがある。僕は、生まれつき、口の中の上の歯茎の中央部にある細い筋が微妙に繋がっていた。だから小学生になってから病院へ行って切ってもらうことになっていた。僕が2才になったぐらいの赤ちゃんの時、家の近くの公園に言って、滑り台の階段を上っていた時のことだ。一番上の階段付近で、隙間からスルッと落ちてしまった。ところが、僕は反射的に階段を手でぶらさがり、すぐに力尽きて地面に落ちてしまった。その時、母は、危険な状態に気がついて駆け寄ったが手遅れで、激しく泣く僕を抱き起こしてみると口の中がまるでトマトジュースのように血で真っ赤になっていたらしい。ところが、   
運良く唇の筋がまるで手術でもしたかのようにスぱっときれいに切れていたそうだ。そのおかげで手術をする必要がなくなり、他に怪我はなかったそうだ。                                      
 人間にとって痛みとは神様が備えてくれた危険信号である。確かに、僕が赤ちゃんの時にした体験のように、怪我をしてかえってよかったというまさに、「怪我の功名」もある。しかし、僕の親戚で、モーターバイクに乗る人は、全員いっていいほど事故にあって怪我をした経験がある。だから、僕はなるべく危険性の少ない乗り物に乗るようにしようと思う。しかし、ほとんどの怪我は、痛くて、時に人生を狂わすほど大変なこともあり、いいことは無い。「君子危うきに近寄らず」ということわざの通り、危険な事はやめ、危険な場所へ入り込まないようにしようと思う。   

   講評   komiko

 サニーくん、こんにちは! 振替授業を受けてしっかりと「痛かった思い出」を思い出して書いてくれましたね。先月お話ししていた「思考表現」も増えてきました。この調子です。来月には進級試験もひかえていますし、自分の「体験実例」を書くときに「途中の思ったこと」を書けるようにちょう戦してみましょう。

 「書き出しの工夫」からいきいきと痛かった様子を書けています。「まるで腐った桃のように」という「たとえ」もよかったですよ。「たぶん〜だろう」と想像する表現にも取り組めました。あとは、痛かったときに「途中の思ったこと」を書けると、サニーくんの思いがもっと伝わってきますよ。「前の話」では、小さかった頃のケガのようすをていねいに書けていました。「ユーモア表現」は、書きにくかったでしょうか? 例えば「僕は、このように昔から親孝行なのだ(笑)。」などど書いてもいいですね。第四段落の三つのステップは完全にマスターして使いこなしておられますね。「君子危うき近寄らず」という高尚なことわざがぴったりと当てはまってよく書けていました。がんばりましたね!

 次の八月二週も夏期講習でお忙しいのですね。振替授業を受けていただくときに「お休み宿題」である八月三週の大事なポイントについても尋ねてください。サニーくんは、しっかりと大事なポイントを理解できているので、あとは、二週・三週も「思考表現」と「途中の思ったこと」を書き入れることに注意して取り組みましょう!

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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