国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   学校のメダカ   まりりん

 「あっ!メダカが餌を食べてる!」(書き出しの工夫)
私の学校の5年生はメダカを飼っています。それは、理科でめだかの観察の勉強をしているからです。私のクラスでは、1班に1つずつペットボトルの水槽を作って、そこに、オス2匹メス2匹を入れています。水草も、クラスの子が持ってきてくれたので、1班に2本ずつ入れています。毎日生き物係が、えさをあげたり、週に1回水槽をあらったりすることになっているけれど、みんなそのメダカが好きだから、
「今日は私がえさあげるからね。」
「なんでだよー!きょうは俺があげるって前から言ってたから!きょうは俺があげるの!!」
「ちがうよ!先週に3回ぐらいあげてたじゃない。だから、わ・た・し!」
というような会話が聞こえてきます。
 ある日、メダカの身に、変なことが起こりました。それは、メダカの体に、人間で言うとまるで、みずぼうそうのようなものが、できていたのです。(たとえ)それはどこの班も同じでした。みんなそのときは、
「どうしたんだろうねー。」
ぐらいの心配でした。でも、次の日になると、もう1匹、さらにそのまた次の日になるとまたもう1匹、と増えていくのです。先生も
「どうしたんだろうねー。もしかしたら、なにか伝染病かな?ちょっと明日しらべてみるね。」
と言っていました。念のため、青い色の薬を全部の水槽にいれました。次の日、メダカをみると、死んでしまった班がありました。あんなにかわいがっていたのに・・・。みんな、へんなふんいきでした。先生が朝会議から戻ってきたので、みんなが
「ねぇ!先生。メダカについている白いぶつぶつってなんだった?」
と聞きました。そしたら先生は、
「たぶん白点病だよ。1匹なったらそれで最後、なにやってもその水槽と同じ水槽にいたメダカは次々と死んでいっちゃうんだって。」
と、おっしゃいました。みんなそれを聞いた瞬間、<しーん>となりました。そのまま次の日、メダカはどの班もほとんど死んでいました。全部死んでしまった班もありました。みんなさびしい顔をしながら1匹1匹花壇のすみに、埋めました。それからだいたい3日後・・・メダカはとうとう全滅しました。みんな、えさのやりすぎ?みずのかえすぎ?と、白点病になった理由を考えていました。みんな、自分たちのせいだ。と思っていました。だけど、それは違いました。先生にきいてみると、メダカを送ってくれた業者さんたちのどれか1つの水槽のなかで、白点病が起こったらしいのです。先生が電話をかけてみると、
「もう1度、送った分送ります。すいませんでした。」
と、返事が返ってきたそうです。1週間後、やっと新しいメダカが送られてきました。みんなまた、大事に育てようね!と約束しました。
 新しいメダカを育てていると、とうとう水草に卵がついていました!みんな嬉しくて嬉しくて、あわてて違う水槽にその卵がついている部分の水草を移しました。はじめはその班だけだったけど、しばらくすると、ほとんどの班に卵がついていました。みんなまだかな?まだかな?と楽しみにしていると・・・とうとう、うまれました!!すごーくちっちゃくて泳ぎ方もまだなれていないかんじでとってもかわいいんです!!でも・・・困ったことに、赤ちゃんのえさをみんなで用意するのを忘れていました。クラスのみんなが先生に聞くと、先生が次の日にチラシ2枚と、とんかちをもってきました。1時間目、ほんとは国語だったけど、きゅうきょ理科に変更して、班の人で順番に普通のメダカのえさを砕きました。
「つかれたぁー!」
「もう終わりでいいんじゃないの?」
と言う声もあがってきたころ、ちょうどチャイムがなりました。砕いたえさを集めると、たくさんの量になりました。ためしに、先生が自分で砕いたえさをあげてみると、メダカの赤ちゃんがえさをたべました!はじめは、これなんだろう?という感じでつついているだけだったけれど、ぱくっとたべたのです。何匹かが食べると、下の方にいたメダカも上に上がってきて食べ始めました。私は、あまりにもその姿がかわいかったので、
「かわいい!」
とおもわず言ってしまいました。
 私は、学校でメダカ、亀、ザリガニ、といろんな生き物を飼って、わかったことは、どの生き物を飼うにしても、飼うなら責任を持って飼う、ということです。私も1回、亀を飼ったときに、袋からそのままえさをあげようとしたら、たくさん出てしまって次の日、亀は死んでいました。そのせいじゃないのかもしれないけど、えさをあの時あみでとっておけば・・・ちゃんと手で取ってからあげてれば・・・。と後悔したことがありました。(体験実例)あとで後悔しないように責任を持って今度からは生き物に接したいと思いました。(わかったこと)

   講評   kira

 まりりんちゃん、こんにちは。とてもすばらしい作品です。
● 書き出しの工夫/作文
 元気にエサを食べてくれるのが、いちばんうれしいよね。赤ちゃんが、はじめて食べてくれた時は、感動でしたね。
● 体験実例
 体験がとてもじょうずに書かれていて、物語のようです。会話と、みんなの表情がいいね。先生の答えで、みんなの気持ちが大きく動いているのがわかります。
 メダカのことで、クラスがひとつになっていったね。
● たとえ● ダジャレ表現
 「人間で言うとまるで、みずぼうそうのようなものが、できていたのです」とメダカを苦しめた白点病をたとえました。あっというまにうつってしまうところが、そっくりですね。予防注射があったらいいのになあ。メダカに注射は、かわいそうだけれど。
● わかったこと
 大切な発見がありましたね。「あとで後悔しないように責任を持って今度からは生き物に接したい」ということです。今では、ペットをめぐる人間の無責任が引き起こしたいろんな事件や問題があります。みんなで考えたいですね。

★項目では「常体で書く」があるので、文末も変更できるといいね。


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