国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   面白くなってゆく   いほめ

 わたしはまだ字が読めないころの読書経験があります。兄の本に「漫画の描き方」のようなものがのっていました。しかし、字は読めない。だからこそ、想像を絶するほど面白かったのです。私にとって、それは謎に満ちた物語、通常の音階を持たぬ歌だったのです。幼い日に読んで血を乾かした本が、後年読み返してみると、思いの外につまらなかったりすることは、間々あるものです。けれども、砂時計を手に取りひっくり返すように、あるときからは、また新しい砂が積もりだすものです。歯の立たないものをかんだようなつもりになって見当違いの解釈をすることも多いです。けれど、わたしにとっては、それこそが読書の楽しみなのです。(要約)
 私は、昔、大好きな絵本があった。何度読んでも面白く、よく読んでいた。ところが、家を掃除したときに無くしてしまい、しばらく読んでいなかった。数ヶ月後、掃除をしているときに見つけたその絵本は、そのときからすれば、とても面白そうなものには思えなかった。けれど昔好きだったということもあり、読んでみると、何故そんなものが好きだったのかわからないくらいにつまらなかった。そのときに、昔の自分と今の自分がかなり違うように思えた。まるでもう何年も経ったかのように。そして今好きなものもそのうち何故そんなものが好きだったのかと思う日がくるのだろうか、そして、そんなことが続いていくのだろうかとも思っていた。
 なんとなく見始めたものがあって見始めたときは、ただ見ていただけだったのに、今になって面白くなってきたものがあった。始めは新しく始まるということで見たていて、10回くらい見ているとだんだんわかってきて面白くなっていた。それからは毎回見るようになっていた・・・。というように面白くなって行くものが大体だったが、ほんのあらすじを見て、面白くなさそうで読まない本があった。けれど読む本がなくなったときに、その本を読んでみると、面白く、何故今まで読まなかったのだろうという気になった、ということもあった。面白くなさそうと思っていたものが面白いとわかると、何故今まで読まなかったのだろうと思う。けれど、それは考え方が変わったから、と思うと何故、とは思うものではない、というきもしてくる。
 人間にとって読書とは自分の考えをつくり出す道具である。ただ読むのではなく、書いてあるものの様子を考えながら読んでいくとより面白くなって行くと思う。

   講評   jun

 要約はうまくまとめましたね。ただ、元の長文が敬体でも常体に直して要約しましょう。
 似た話は、自らの読書体験を書くことができました。成長するにつれて読書の好みも変わっていきますよね。
 「読書とは自分の考えを作り出す道具」とは本当にそのとおりですね。うまい表現です。
                             

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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