創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   あなたならどうする   ブーちゃん

子供のころに、道に迷わなかったのは、どうしてなのだろうか。子供にとって道というものは、親や友達に連れられて覚えるもので、何回か歩いているような気さえする。動物は地図を持たない代わりに、習慣によって獲得した目的地までの道筋や情報を、無意識のうちに蓄積しており、その情報に忠実に行動する限り、動物は迷いにくい。人間は動物と違い、他人の行動の結果である地理的な情報を地図として受け取り、いくらでも利用できる。動物なら、無意識のうちにせよ、時間をかけて身につけていく地理的な情報を、数百円と引き換えに手に入れることができる。それだけで、どこへでも移動が可能になるわけだが、しかしまた、行動の可能性が増えるということは、それだけ道に迷う可能性にもつながる。人間の作り出した情報は、行動の助けにもなるものでもあると同時に、反面、使い方がきちんと身についていない限り、逆の結果につながる危険すらある。
 地図を使うより、自分の勘や感覚や自分がもっている知恵を生かし行動した方が良い。自分の知恵がなりなく、使えない場合は仕方ないが、使える限りは利用していった方がいい。私は、手芸をすることがとても好きで、キットを買って作ったりする。作り方などが色々のっているが、分かるところなどは、あまり見て作らない。それは自分が持っている知恵を生かし、自分だけのものを作るためだ。自分で作ることが出来る知恵をもっているなら生かすべきだ。
 しかし、どうしても分からない時などは地図など、他人の情報を利用することも必要である。私は、勉強などをしていると分からない問題などが出てくる。その時は教科書や参考書を見て勉強する。分からない時には他人が考えたものなどを利用する事も大切である。そして、利用してわかったことは自分の知恵や知識にしていくことが、とても大切である。
 しかし、一番大切なのは自分の知恵を生かすのでもなく、他人の情報を利用するのでもない。それら二つを時と状況により使い分けることだ。分からないなら、他人の情報を借りる。分かるなら自分の知恵を使う。そのような切り替えがすぐに出来るようになれば、すばやく色々なことがスムーズに進んでいくのではないのだろうか。「精読とは、ゆっくり読むのではなく、同じものを繰り返し読むことである。」という名言のように、一回その切り替えや判断が出来たとしても、それが次にすぐ出来るとは限らない。何回も同じ事を繰り替えるのが大切である。私も、切り替えや判断をすばやく正確に出来るようになりない。そのためには日常生活の中で何回も同じ事を繰り返しやっていこうと思う。

   講評   kako

 こんにちは、ブーちゃん。
★構成:意見をきちんと示すことができています。自分の感覚、勘、知識を使って行動することも、他人の情報を使うことも時と場合によっては必要になりますね。
★題材:手芸の例や勉強の例は、とても身近でわかりやすいですね。全てが揃っているキットを使うと、とても楽に作ることができます。でも、それは自分でデザインしたわけでもないですし、考え出したわけでもない、他人が作り出したものですね。しかし、それをブーちゃんは自分だけのものを作り出すために、あえて手本や作り方を見ないようにしているのは偉いと思います。出来合いの物に自分らしさを付け加えようと思うと、そこにある程度の経験がないとできないものです。しかし、勉強のように教科書や参考書を使わなければならないことがありますね。教科書や参考書は他人の情報です。わからない問題を解く時に、自分の頭だけで考えても無理ですから、他人の情報を借りなければいけませんね。
★表現:名言を上手に引用してまとめられています。繰り返すことによって使い分けができるようになる、とうことを付け加えるとよいかもしれません。
★主題:総合化の主題が書けましたね。自分の知識や経験を使うことと他人の情報を利用することを、時と場所によって使い分けることは大切だと思います。どのような時にどちらの方法を使えばよいかを判断できるように、経験を積み重ねておかないといけないですね。

     

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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