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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   無駄な物   Dr.Km

 「目あきのおごり」目あきは何でも見えるために、何でも解ると思っている。盲人は、一日単位では、目あきと比べると確かに何も見てないに等しい。しかしその代わりに「心の目」を持っている。盲人はその心の目の優しさを通してものを見ている。生態系には荒唐無稽なこと、ばかばかしいこと無駄なことが満ちあふれているようにみえるが、一見無秩序な関係のなかには、調和して生きるために、自分の持っている原則を大胆に変える生物の叡智が働いている。
 実際目に見えている理屈は、とても大事なことである。実生活のなかで頻繁に使い重要性が高いのは、理屈である、と言っているのも理屈を言っていることである。例えば、スーパーなどで表示されている値段を見て、「この商品はまがい物だからもっと安くていいだろう」といっても、その商品の値段を決めるのは店の人だから真実がどうだって値段は変わらない。それに、その商品を評価できるのは買った人で、評価したとしても理屈で考えると、契約を解除するには買い手と売り手の合意が必要であるため、返品はそう簡単にはできない。私はよく、つまらないことでも暇なときは、昔話を現実っぽく改造したりしていた(沈)。
 しかし、ただたんに物事を理屈っぽく考えたり理屈や現実を人に無理矢理押しつけたりしていると、だんだん嫌われてくる。全てのものに思いやりを持って接することでそのものの本当の姿が見えてきて、これまで不必要だと思われていたものの存在の理由がわかってくるのである。私は昔、芋虫系統のものが死ぬほど嫌いだった。モンシロチョウの幼虫の青虫も嫌いだった。しかし、小学校の理科の授業で青虫を育てて羽化させるという実験があってそのときの羽化の瞬間を見てから「あぁ、世界にはこんな神秘的なものもあるんだな」と思い、その日から蝶になる芋虫は少し平気になった。しかし毛虫や、蛾の幼虫や、グロテスクな虫は、未だにだめである。それと、幼い頃の自分は素直で、エアコンは地球温暖化につながるからと、エアコンを毛嫌いしていた。しかし、今になると、エアコンの涼しさを知ってしまったがために、母がエアコンを止めると言ったときに抗議するようになってしまった。
 総合化して言うと、理屈にとらわれすぎず、かといって現実離れしすぎないで思いやりを持つ。「悪いことそのものがあるのではない。時と場合によって悪いことがあるのである。」という名言があるように、無駄のように思えるものにも全てに理由があり、存在がありがたく感じることがあると、私は思う。

   講評   miri

 今回は、少しまとめにくい内容だったと思いますが、よくがんばりました。
 1つめの意見;理屈は大事である。2つめの意見;思いやりを持って接することが大切である。この2つの意見のさらに上の発想として、「存在自体にありがたみを感じることが重要だ」という書き方をするとわかりやすいでしょう。
                 
            

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