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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   自ら考え、自ら行動   紫式部

 私たちの生活には火の存在が大きく関わっている。人間は古代より火を使って生活し、その火を進化させることによって生きてきた。時代が進むにつれ火と私たちの関わりかたは変わり,現代の欠点が浮き彫りになってきた。生きている火との交流があった古代とはうって変わって完全に火が制御されている現代。しかし現代は火を制御しているように見え、実際は仕組みが分かっていないというブラックボックス化が進んでいる。私たちの知らないところで静かに問題が発生している状況こそ怖いものはない。わたしは進化してきた便利なもだけに頼るのではなく自分の手足を使って、生きていく知恵や知識を身につけるべきだ。
 そのための第一の方法は自分の手足を使うような心がけをすることだ。なんでもかんでもやるというのは難しいが、自分のできることを探すことはできる。私の家では土曜日に両親がともに働きに出てしまう日がある。そんな時私は家に一人だ。母からは「昼ごはんは自分で何か作って食べなさいよ〜。」と言われてもいつも手軽なインスタントラーメンで終わらせてしまう。簡単だし、美味しいし、時間もかからないし、こんな便利なものはない。しかし、こんな事ばかりしていて良いのだろうかとも正直思う。そこで、最近、少し自分で料理を作ってみようと考えている。簡単なインスタントに頼るのではなく自分の手で食事を作り将来のためになるであろう知恵や知識を積みたい。
 第二の方法は教育現場にもっと実体験の機会を増やすことが必要だと思う。授業数が少なくなったらといって実験の時間をカットしたりする。それはいけないと思う。授業の何が楽しいかといえば、先生の長い話が楽しいわけではないし、黒板を埋め尽くした文字をノートに取るのが楽しいわけではない。実験や実習が楽しいのだ。教科書に書いてある結論を頭に叩き込むのではなく、実際に実験し体験することによって本当の意味での理解に近づく。そんな大切な時間をけずってしまうのは良くない。
 私のように3年生になると将来について考えさせられることが前より多くなった。学校の学活では進路の事や様々な職業について勉強する。中学の卒業は義務教育の終了と同時に社会で働く権利を手に入れることでもあるからだ。私の学校には実際に様々な職業を体験してみようという授業がある。例えば、医者という職業を紙の上で学ぶのではなく自分で簡単な実習を先生の指導の下で受けてみるのだ。体験する職業によっては朝の4時から働く生徒もいれば、昼の10時から働き始める生徒もあり様々である。こうして実際の仕事の厳しさに触れる生きた授業をすることで自分のこれからにつなげていくのだ。
 確かに一度便利になって、何もかもがさほど頑張らなくても手に入る時代において、それに逆らうような行動をとることは難しい。でも、物に頼らなくても自分で出来る何かを持っている人は強い。「未来には、ひとりでにできる未来と、自分で作る未来との二つがある」という名言のように、私は自分の手足を使って生きるための知恵や知識を身につけたい。その方が幸せな未来が待っているはずだ。



   講評   kira

 紫式部さん、こんにちは。二学期から、入試に向かって大切なテストが続くのですね。お話できる日を楽しみに、応援しています。がんばれー!

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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