国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   切磋琢磨に   怪盗ピエナ

日本は自国の事だけを考えている。
 第一の原因として、日本は島国であるからだ。昔の日本は島国であったため他国より文化などが遅れていた。中国から様々なものが伝わってきたが、伝えられたのは中国より二、三世紀後のことだった。なので日本では中国からの文化を基にして独自の文化が育った。島国であるとやはり内陸国などの国に比べて、他国との交流が少ない。そうなるとやはり、〝自国の事から…〟となるのも考えられる。わたしは日本は先進国なのだからもっと発展途上国を援助すべきであると思う。もちろんアメリカについで援助金は二位である。しかし、アメリカなどほとんどの国は援助したお金をあげたという形だが、日本は援助したお金を後で返してもらうという形をとっている割合が高いらしい。そして他国から批判をあびている。発展途上国には援助が必要であるからお金などを援助しているのだ。それなら、お金のある日本がタダであげてもいいではないか。もっと他国のことも考えなければいけない。
 第二の原因として、日本人は自ら良いことを発表しない。昔から良いことは自分の胸の中に閉まっておくということが日本人にとっては〝美〟とされてきたのだろう。わたしが中学のときとても仲の良かったNちゃんはまさにこういう性格だ。Nちゃんは本当に頭がいい。けれどなかなかテストの点数を教えてくれない。わたしもNちゃんは教えるのが嫌だというのを知っているのでわざわざ聴かないが、やはり周りの人は
「何点だった?」
とNちゃんに聞いているが頑固としてNちゃんは点数を言わない。時々本当に嬉しかったようなときは「○○点だったの」とこっそり聴いたりするが、本当に自分の点数は言わないのだ。まさに日本人だなあとよく思った。
 確かに、まず自国の事をしっかり考えられないと他国のことは考えられないだろう。しかし、〝自分のことよりも他人のことを一番に考えられるようになったら一人前だ〟という名言があるように、同じ地球に住む者としてお互い思いやりをもって自国のことだけでなく他の国のことも考えなければならない。

   講評   mako

そうですね。日本は協調性に優れ、まとまって一致団結するのが得意と言われてきましたが、それはあくまでも日本国内でのお話で、世界のほかの国から見れば、ずいぶん勝手し放題のところがあるのね。
 一つには島国だから、あまりほかの国との交流に慣れていない。もう一つ、自分たちの国のことを世界に理解してもらおうとする努力が乏しい。日本のものはダメで外国のもののほうが何でも優れていると思いこんでいるところがあるので、日本のよさをアピールしようなどという考え自体、思いつかなかったという感じです。
 ところで、朝青龍問題をどう思いますか? (興味ないかもしれませんが)今の若い人たちにとって、相撲はただのスポーツなのかもしれませんが、日本人にとって、相撲はごはんの米と同じぐらい特別なもの、文化を背負っているようなところがあります。外国人力士に頼らざるを得ない相撲界の弱みなのか、ここでも日本文化のゆずれないところをしっかり伝える努力をしているとは言えない気がします。
 自分のことをわかってもらおうと骨を折るのは、我を通すわがままとは違う。あうんの呼吸でやってこれた日本も、そろそろ慣れない努力に励むときなのかもしれません。

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