創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   子育てにおける男女の役割分担   かくせ

    私の友人の中に、すでに子育てに専念している主婦が数名いる。全員口をそろえて言うことは、子育ての希望と現実は違ったという事である。図二にあるように、出産後今までと変わらない働き方を希望している女性は多いが、現実のところ仕事を辞めて育児に専念しているケースがほとんどである。また男性も労働時間を減らし、育児と仕事を両立したいという声は多いものの、現実は仕事中心の生活になっているという事が解かる。私はこのような育児の現状に不満を感じる。
    育児に対する希望と現実のずれが生じている原因として、社会の中に育児は女性の仕事だという固定観念が根強く残っている事が挙げられる。図一から、今日の男性は育児に参加したいという声が多いことが解かる。しかし、社会での理解はまだ少なく、男性が育児に参加するための配慮が整っていないため、男性は仕事に専念し、育児を経済的な面でのみ支えているのが現状である。
    この育児の現状を変えるために、社会全体の意識改革というのが求められるが、そのためにきめ細やかな地域や行政からの育児支援が不可欠である。例えば、女性男性共に同等の育児休業制度を確立したり、公営の保育所の保育時間の延長などは働きざかりの年代に必要なサービスであると思う。また、性別に関らず、子育てが終わった後の復職制度を確立することも重要である。男女共に、個人の希望に合わせて育児と仕事を両立できる社会のシステム作りがこれからに社会に必要である。
    確かに、今日の日本社会の中で子育てを夫や行政に支援を求めるのは女性として失格と思う人もいるかもしれない。しかし、今日では男性も女性と同様、育児に対する関心が高まっている事も忘れてはならない。子育てへの希望と現実のギャップを少しでもうめていくためにも、時代の流れにあわせた行政の適切な支援や対応が求められている。

   講評   unagi

 <1>図から読み取れることが丁寧に書かれています。■図2の女性「これまでと変わらない働き方」は12.5パーセントなので、多いと言い切るには無理があります。「仕事を続けたい女性」などに変えましょう。■不満を感じる→問題があると思う
 <2>固定観念を原因として挙げ、読者に分かりやすく説いています。■配慮→環境または体制などに変えたほうが自然。配慮を活かすなら「配慮がなされていない」
 <3>対策を具体的に述べることができました。とても大事なことですね。■(この文を参考に)この育児の現状を変えるためには社会全体の意識改革が求められ、きめ細やかな地域や行政からの育児支援が不可欠である。■保育時間の延長などは→保育時間を延長したりすることなどは
 <4>筋の通った意見文であり、まとめの段落まで矛盾することなく書くことができました。■子育てを夫や行政に支援を→夫や行政に子育ての支援を■失格と→好ましくないと■求められている。→「と思う」などをつけて


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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