噴水は、飲めない水での感想文 ★滝翼結成五周年★
パリのエッフェル塔の近くの噴水でも、この夏人々が水浴びをしていたから、間もなく彼等も、もし文化的に向上したいのなら、「もっと役に立たないもの」を、どこかに出現させなくてはいけなくなるであろう。
噴水は、依然として「役に立たないもの」であり続けており、周辺に群がる人々も、依然として「どうしていいかわからない」まま、困惑している。
見ているものを楽しませようとする工夫であろうが、あれも、噴水の真に噴水たるものを見にくくさせる。
私の最近の趣味は、ジグソーパズル。
108ピースのサイズなどは、今までに何度も作り上げたことがある。
そして、昨日は、初300ピースを作り上げることに大成功した。
思っていたより、サイズはとても大きく飾るところは広くスペースが空いている場所じゃないと飾ることが出来ない。
私の部屋は、壁が青っぽい色をしているのでパズルは全部海の絵が入っているものを作っているのだ。
イルカやアザラシ。それから、私の大好きなシャチの絵もはいっているラッセンが描いた絵のパズルだ。
私はどうしても、それを部屋に飾りたくて大切なおこづかいをはたき、このパズルを買ったのだ。
しかし。
私の部屋は、ご存知のとおりタッキーグッズで埋め尽くされているのだ。
超特大ポスターが4.5枚。
クリアファイルが5・6枚。
団扇が5枚。
ラミネートポスターが4枚。
タッキーからもらったスイカのビーチボール。(いちばん大事な宝物☆)
その他にも滝翼用品が腐るほど飾られてある。
まるで、TACKY SHOPである。
そのことをスッカリと忘れていた私は、パニック状態になってしまった。
「どうしよう!飾るスペース・・・ゼロ!!!」
私は、パズルとタッキーのソロポスターを眺めながら考えた。
「・・・パズルはこの部屋に飾りたくて買ったのに・・・。
だからといって、タッキーグッズを外すわけにもいかないし・・・。
どうしよう・・・」
私は、悩んで悩んで結局、机のまわりを片付けて電気スタンドの横に立てかけた。
「はぁ・・・。壁に飾りたかったのにな。」
惜しみながら、飾ったこのパズルは108ピースだった。
私は、この108ピースのは激安で買ったので絵が安っぽいと、母に言われた覚えがあった。
「さすが激安商品だねぇ〜。あまり綺麗じゃないよ。パズルなんて1ピースでもなくしたらもうそれでおわりなんだから。
意味ないよ」」
と。
私はガックリしながら少し凹んでしまった。
ある日、母が部屋に入ってきたとき呟かれた。
「わー。あのジグソーパズル、遠くから見てみると以外に綺麗じゃない。」
たしかに、近くで見るより遠くから見たほうが綺麗に見える。
ジグソーパズルに意味はないけど、心がホッとする。
しかも、ジグソーパズルは窓の近くに飾っておいたので光を浴びてキラキラしているように見えるのだ。
『キレイ・・・!!』
意味はないけれど、それがまたシンプルで良いのかも知れない。
人間にとって、「インテリア」というものは、工夫すれば意味がなくても心がホッとしたり和んだりすることができるものである。