国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   視覚系は   ムーン

視覚系は、光を介して物の形を認知する。形は物の属性だという。見なくても、触ってみれば、ある程度形がわかる。もう一つの見方によれば形は頭の中にある。目は大変有効な感覚器だが、あまりに有効すぎるため、有効でない点に、気づかないことがある。大きさを知るという、甚だ単純なことができないために、人の世では物差しを売っているのである。あんな簡単な器具は無い。しかし、大変便利である。何故便利かというと、視覚系だけに任しておくと、大きさの絶対値が分からないからである。それを幾何学に持ち込むと、比例あるいは相似にある。相似というものは、形は同じだが、絶対的な大きさはどうでも良い。それはまさしく、視覚系の性質である。幾何学のような形を扱う数学が、視覚系の性質を持つというのは、こういうことである。あえてそれをすれば、随分正確な目ができたかもしれないが、いちいち座標を定めるために計算量が膨大になり、いきなり大きな脳を作らなければならなかったかもしれない。我々が「比例」とか「相似」を考えることができるのは、視覚系にそういう性質があるからであろう。目の網膜は、発生的、構造的には、実は脳の延長であり、相似とは、脳の一部がやっているのとを、脳のどこかの部分がよく知っている、ということかもしれない。
確かに、相対的ということは、私達にとって便利である。私は、高校2年生になってから歴史のテストで、かなり良い点をとった。順位も上がり3位以内に入ることができた。そのときは、私は友人より順位良かったので安心したことを体験している。
しかし、人生には、絶対的なものが必要なときもある。例えば、生き方を考えるとき、その目標となるものが時と場所によって変わったのでは決意ができないからである。
確かに、相対的なものも、絶対的なものも、どちらも大切である。しかしもっと大切なことは「できあがった規則をなんとか守ろうとすることよりも、実態に合わせて規則を変えていくことが、真に規則を生かす道である。」という言葉があるように、絶対的なものを一人で決めていくことよりも、生きていく中で他人と協調しつつ判断していくことである。《総合化》 

   講評   yuta

 字数800字以上、項目表の●項目ができていて、それらのキーワードが全て入っています。進級テストはバッチリ合格。おめでとう!
●複数の意見一:『確かに、相対的ということは、私達にとって便利である』。まずは相対的側の意見。
●体験実例:歴史のテストで3位以内に。その順位に安心したという体験談。ここは、最も個性が出るところなので、さらにくわしくドラマティックに描写できるといいですね。 たとえば、順位が上がる前後の心の動き。相対的な成績提示は、目標を持ちやすく、やる気を起こさせる効果があるね。
●複数の意見二:『しかし、人生には絶対的なものが必要なときもある』。対する絶対的側の意見。ここでも具体的な実例が挙げられるといいですよ。できればユーモア表現も入れながら。
●名言の引用:「できあがった規則を……」名言の引用もバッチリ。
●総合化の主題:『もっと大切なことは、絶対的なものを一人で決めていくことよりも、生きていく中で他人と協調しつつ判断していくことである』。《総合化》という但し書きも忘れなかったね。
       

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