創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   そうした中で、「戦後史」の   えなせ

 現在の日本は、科学技術がどんどん進歩していることもあって、次々と新しい製品(主に電化製品)が発売されている。最近主に目立つのが、携帯電話や様々なゲーム機器である。例えば、携帯電話はどの会社も年に2回ほどは5,6種類の新機種が発売されると聞いた。ですぎだとは思いつつも私も毎回欠かさずチェックしている。ちなみに私が今使っている携帯電話は7台目だ。数回は事情により変えなくてはならなくなったのだが、ほとんどは新機種の誘惑に負けてしまった結果である。日本の科学技術が進歩したことはとても良いことだとは思うが、それを日本の利益だけのために使うのは問題ではないか。
 役に立つところでお金を使うよりも、そのお金がさらに増えるように使いたいという人間の心理が1つ目の原因であると私は思う。世界中には1日3食のご飯もまともに食べられない国が山ほどあるが、それに対して日本は食べきれずに捨ててしまったり、体重を気にして自分から食べないということも多々ある現状だ。私は世界中のそういった貧しい国々を芸能人が訪ねるという番組をよく見るのだが、そのたびになぜどの国も平均的に生活ができないのかと思う。裕福な国がほんの少しずつでも手を差し伸べれば、貧しい国でも1日に3食食べることぐらいはできるようになるだろう。
 もう1つの原因には日本の社会での、社会貢献に対する関心の低さがある。欧米では個人、学校、会社など何らかの形で社会貢献をするという風潮があるが、対する日本では大豪邸を建てたり、高級車を何台も持っていたりと自分のために使ってしまう資産家が多い。昔話の「鶴の恩返し」にもあるように、他人(ここでは他国)の手助けをすれば、もしかしたら恩返しがあるかもしれないではないか。といっても恩返し目当てで手助けをするのは1番、たちが悪いが。
 確かに、自分の国のことをまず第一に考えて、様々な技術を進歩させるのは良いことだ。しかし、自分良ければ全て良しとそう簡単に世の中は上手くいかない。だから、これから日本はもっともっと世界の発展途上国に貢献していくべきである。

   講評   nane

 冒頭の体験実例に、実感がこもっている(笑)。7台というのはすごいね。
 第二段落の原因は、重要。お金は、自分が増えるところに集まる。だから、自然保護とか飢えをなくすとか、戦争をやめて平和な暮らしをするなどという方向には、なかなか流れない。そして、その流れを人間の価値判断で決めていくのが政治の役割だろうね。
 鶴の恩返しは、よく考えた。日本には、そういういい伝統があるのに、今はそういう無償の奉仕精神が失われている面がある。
 結びには、自作名言を入れよう。「科学技術とは、……ではなく、……である」という形か。この名言は、応用がきくからがんばろう。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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